ルアーなお金たち、言葉たち、命たち

砂上の楼閣を上手に維持する共役反応の数々に感謝です。ルアーは反応の連鎖の象徴です。

2019年12月のブログ記事

  • 存在理由

    大晦日の朝 普段通りに 金魚に餌を与えると 金魚たちは 普段通りに餌に食いつく クリスマスの日も お正月の日も関係ない 子供のころにも こんな思いにふけったことがあった なぜ 普通の日を こんなにも着飾るのだろうか? 正当な理由は見つけられないけれど クリスマスもお正月も必要だった クリスマスプレ... 続きをみる

    nice! 1
  • 無為自然な道

    雲は 右から左に流れることもあり 左から右に流れてゆくこともある 川の水は いつだって 上から下へ流れている 水の自由は 限られているらしい 護岸が囲まれた 限られた空間のなかに収まりながら 水が流れてゆく 護岸を超える洪水は 迷惑千万だ 囲まれた空間に収まりながら 上から下へと 水が流れる 無為... 続きをみる

    nice! 2
  • アリストテレスの鍋で言葉を温める

    言葉に導かれ 何処へ行くのだろう 大昔 全ての道はローマに通じていた そこに人々が集い 言葉が集い 言葉の中に 人があふれていた 今もそうだ 人々を集める言葉が拡がり 人々が集う だからだろう 人ごみの中で 言葉を欲し ひとり立ち尽くす時 孤独が行き過ぎる 言葉をぐつぐつ温める 大きな鍋が必要だ ... 続きをみる

    nice! 2
  • 言葉の泉

    人間に 制御できることは 何だろう 「もっと明るく照らしておくれ」 そう言葉を 太陽に投げかけても 答えてはくれない 「雨よ、止んでおくれ。川があふれそうだ」 沿う言葉をかけても 雲は流れ去ってはくれない それでも 人は 言葉を操り 世界を操ろうと懸命に努力する 神様に向かい 祈りを捧げる 心の中... 続きをみる

    nice! 2
  • 言葉の中の自閉症

    秩序は 全て善から構成されている 秩序あるものは善である 存在は善である これは現状を肯定する理屈であり これらが正しいとするならば これを覆す理屈が悪になる このような理屈が 懸命に現状を維持している 身体の恒常性維持も 同じように維持されている だから 病気や加齢が悪になる * 現状を変えるに... 続きをみる

    nice! 1
  • 生まれてこなければよかった???

    言葉がない世界を 想像してみよう 生まれてこなければよかった 生まれてきてよかった この揺れ動く心と同様に 言葉を覚えてよかった 言葉を覚えなければよかった この2つの感慨も 揺れ動いている 言葉を覚えなければ 言葉を覚えてよかったも 言葉を覚えなければよかったも 生まれてこない 生まれなければ ... 続きをみる

    nice! 3
  • 人間の闇

    ミイラを残した文明がある このミイラを残す行為に 科学の光が当たらない人間の闇がある この闇の中に 人間の美しさも宿っているのだから 闇が文明を照らすのも いたしかたがないことなのだろう 我思う故に闇あり この闇を切り捨てたら 人間らしさがが恋しくなる かようにして 合理的社会に闇が広がる 闇を真... 続きをみる

    nice! 2
  • 未来へのお届け物

    不死身の身体 あればよいと思ったりする けれど、、、 どうせななら 足腰が痛くない不死身の身体がいい かっこいい顔がついていて 怠けていても太らない体質がいい 、、、などなど 余計なことも次々心配してみる むろん 頭もよい方がいい 認知症の不死身の身体では 自分も周りもたまったものではない 理想を... 続きをみる

    nice! 1
  • 論争という仲間割れ

    言葉を覚えるということは 言葉そのものと 言葉が指し示すものとの関係を覚えることであり 発音を覚えたり 書き順を覚えたりするだけでは 不十分である 異国の解読されていない言葉について 仮に読み書きをできたとしても その意味が分からなければ 言葉を覚えたとは言えない 魂を入れていない偶像のようなもの... 続きをみる

    nice! 3
  • 言葉の嘘から始まる永遠

    言葉は嘘をつくと云う体験知がある そこで 言葉を検証する技術が必要となる この技術には 大きく二つの流れがある ひとつは 言葉以外に検証の根拠を求める技術であり もう一つは 基準となる言葉との整合性を 検証の根拠に求める技術だ 前者は自然科学 後者は司法や宗教の流れだ 歴史や風習などは 合わせ技と... 続きをみる

    nice! 2
  • 賢明に生きるということ

    キリギリスは キリギリスのように生きる アリはアリのように 集団で生活し スズメバチは スズメバチのように ミツバチはミツバチらしく 巣を作る 人間も人間のように生きている 様々な人間が それぞれの人間のように生きている 様々な場所で それぞれの場所なりに生きている 時には飼い猫のように 時には野... 続きをみる

    nice! 1
  • ネオニコチノイド系殺虫剤

    思い通りにいかないと 人のせいにして自分は逃げる それをするために 足があり 智慧があるから 逃げ遅れると 損をする羽目になる 災害など 大きな危機に際して 逃げるのは恥だという人はいない けれど、、、 国の危機に際して 国を助けないのは 非国民になる 感謝されることはうれしいことだが 感謝される... 続きをみる

    nice! 2
  • 不知の知

    私が 私のすべてを知っている とすると 私は 私の素晴らしさも 私の醜さも 私の全て知っていることになる 私は 私が露出していることも 私が懸命に隠していることも 私のすべてを知っていることになる しかし、、、 私が私を眺める私と 他人が私を眺める私に齟齬がある この齟齬が揺れ動くとき 私の知らな... 続きをみる

    nice! 2
  • 構造と壁の狭間にある自由と野蛮

    自由と野蛮の違いは どこにあるのか? ひとつには 管理の有無をあげられよう しかし 管理された自由も 管理されていない結果としての自由も 管理された野蛮も 管理されていない結果としての野蛮もある 人がやれば不倫 自分がやればロマンス そんな言葉がある 自由と野蛮も ロマンスと不倫のように 同じこと... 続きをみる

    nice! 1
  • 因果律の分類

    因果律にもいろいろある 物理学的な因果律もあれば 人為的な因果律もある 中間には 生物学的な因果律がある 歴史の認識の差異が 異なる指向をもたらす 遺伝子の差異が 異なる指向をもたらす 帰納法的経験知が 結果を左右しながら ゲームが進む 積み重ねられた経験知 それを活かす経験知 生命は このような... 続きをみる

    nice! 1
  • 過去を美しく書き直そうとする本能

    しばしば 恨みを晴らすために 人生の大切な時間を消費する もったいないけれど 恨みを晴らすことが 大切なことになってしまう事情があるから 仕方がない このような事情が肝となって 物語が進行してゆく 過去の歴史が事情となり 物語の背後世界を支配している 人生の形而上として それぞれの事情が成長してゆ... 続きをみる

    nice! 1
  • 心模様

    社会への 迎合と反発が 心模様を描き出す あなたへの 迎合と反発が 心模様を描き出す 破り捨てたい辞書があり やはり 捨てられない辞書がある 破り捨てたい過去があり 捨てることのできない過去の歴史が 心模様を描き出す

    nice! 1
  • 監視社会と形式主義を柔らかにする努力

    監視社会が進むと 犯罪は減少し マナーが向上するという 世間様に見られていると よそ行きの行動をとる それが良いのだろう しかし よそ行きの行動は 人様には都合はよいが 窮屈で 息苦しい たまには 羽目を外してみたくなる 旅の恥を掻き捨てしたくなる 高度な監視社会では それもままならぬことになるの... 続きをみる

    nice! 2
  • 少年よ大志を抱け

    見たことのない風景が 無限に広がっている きっと そのなかにも 見たことのある風景が 紛れ込んでいるだろう その紛れ込んだ 見たことのあるような風景に向かって 帰納法的思考が志向する 帰納法的世界の安泰 この安泰の中で 好奇心は「また同じ景色か」と ため息を漏らすことになる そこで 日常を離れてみ... 続きをみる

  • 神様のイタズラガキ

    (短編小説を書いてみました)  とある未来で、一匹の猫がソファーの上で昼寝をしていた。 この猫は127歳という、ずいぶん立派な年齢を背負っていた。もちろん、本当の年齢ではない。この猫に埋め込まれているマイクロチップが、年齢を決めているらしい。 猫は、ドードルと名付けられていた。 部屋は白い壁に囲ま... 続きをみる

  • プラスαを重ねてできるかけがえのない関係たち

    プラスαを重ねてゆく すでにあるものに プラスαを重ねてゆく すでにあるものに プラスαを重ね それを持続してゆく 企業であれ 個人であれ 仕事であれ 趣味であれ 成長は プラスαを重ねてゆくことである いろいろな意味で 人間関係も同じだ 生命は 38億年 プラスαを重ねてきた 重ねるプラスαが ... 続きをみる

    nice! 1
  • 年齢を重ねること

    若い身体を もう一度授かりたいものだ 身体の節々の動きが鈍り 疲れがたまりやすくなり 動くのがおっくうになる きっと思考もそうなっているのだろう 若々しく 柔軟性があり 不安を抱えた 若々しい思考を もう一度授かりたいものである 年齢を重ね 自分の殻をうまく世間に重ねながら なんとなく自信をつけて... 続きをみる

    nice! 1
  • 小さな体に宿る大きな意識

    138億年の歴史のある銀河系に比べれば 私の50数年の歴史は無いに等しい 銀河系の大きさや質量に比べれば 私の身長や体重は無いに等しい それでも 私の意識は私を大きく扱う これでもか これでもかというくらいに 大きく扱う 落ち込んで 縮こまっている私にも 容赦なく 大きなフォーカスを当てて 私以外... 続きをみる

    nice! 1
  • 創造的因果律としての定型反応

    咲いている花と 知覚された花は 同一ではないけれど 同じものとする必要があるらしい 必然ではなく必要に応じて創造された関係である 野に咲く花と 写真や絵画で表現された花も 同一ではないけれど 同じものである必要がある このような必要条件は どこに起因しているのか? 便利であり都合がよいからなのだろ... 続きをみる

    nice! 1
  • 反応系 f(オリジナル)→コピー が形而上

    知覚は 体験と記憶の橋渡しをしている このことを数式で表すと f(体験)= 記憶 体験が記憶へと変換されるというわけだ f’(言葉)= 意味 これは 言葉が意味へと変換されるということだ これとは逆方向の変換として f”(意味)= 言葉 と記載することもできよう 様々な反応系が関数のように機能して... 続きをみる

    nice! 1
  • 多様性社会を支える緩やかな批判たち

    自分を殺してでも 周囲に同調し 全体構造を維持してゆくことがある 典型的には 異なる意見がある場合に 多数派に従う こうして 全体構造が維持される しかし 異なる意見があり 多数派が定まらない場合には 派閥が形成され 構造が分裂する過程に入る 多様性が重視される社会にあって 様々な構造が維持されて... 続きをみる

    nice! 1
  • 循環する刺激ー反応系

    刺激ー反応系 たとえば フェロモンを知覚し それに反応する昆虫たち 異性の婚姻色を知覚し それに反応する脊椎動物たち ホルモンを受容して それに反応する細胞たち 予定調和として 創造された 刺激ー反応系の流れに乗って 生命が躍動する 酵素も 特定の物質に 特定の反応を導く 刺激ー反応系だ エネルギ... 続きをみる

    nice! 2
  • 強固な共同幻想がもたらす全体主義

    家の中でくつろぐ 無防備にくつろぐ 家の中にいれば安心だ 雨からも風からも 鋭すぎる太陽や 恐ろしい外敵から守られている * この思想の中にいれば安心だ あの人も この人も みな この思想の中にいる 私もこの思想の中にいれば安心だ * ここは一方通行の道だ この道には飲酒運転の車もいないし 逆走す... 続きをみる

    nice! 1
  • 継続への試み

    たかだか人間が 地球環境を制御できるとでも思っているのだろうか? 経済すら 統制できずに 神の手にゆだねなければならない人間に 地球環境を制御できるとでも思ているのだろうか? ダメになったら 神の手に導かれ 消えてゆくのである 一つの命は一つの試み 試みには失敗がつきものだ うまくゆく試みがあれば... 続きをみる

    nice! 2
  • 尊厳の根拠としての空

    アリ地獄から 抜け出そうとするアリの必死の姿から アリの感情を思いやる 逃げようとして 必死でガラス窓にぶつかりながら 羽を震わすハエやハチ その逃げようとする熱情は 何処から湧き上がっているのだろう 五感の神経の構造は 哺乳類と昆虫で 同様なものだという 生命の尊厳と 人間の尊厳の差異は 何を起... 続きをみる

    nice! 2
  • 我思う故の我の多重化

    我思うゆえに我があり 思っていた故に存在する我もある 過去の我と今の我 2つの我が現れる この2つ我は同一であるや否や? * 思考を変える前後の我は その思考により分別される 資源ごみのように再利用される我 可燃物として燃やされる我 * 昔を思い出す 忘れ去られていた我を 今思考している我と同一で... 続きをみる

    nice! 1
  • 言葉による支配

    戦争していた時 赤紙一枚で 生活者は兵隊に変わっていった 言葉が 人を命じるのか 人が 人を命じているのか 社会が 人を命じているのか   言葉を知らなければ   生活者は兵隊にならずに済むのだろうか? 紙切れ一枚で 住み慣れた場所を立ち退かなければならない時もあるようだ 立ち退き補償があればまだ... 続きをみる

    nice! 1
  • 晒される自我

    私は実在し それには表現が伴っている その表現を 自分自身の表現として 制御できる部分と 制御できない部分があるらしい 私は私の表現全てを制御できていない そもそも 私のDNAは 私の管理下にない むしろ 私がその支配下にある 私が私を鍛えられる部分は 私の全体ではない 科学技術を駆使しても 私の... 続きをみる

    nice! 1
  • 芸術あるいは優生学、帝王学

    晒されなければならない 良きも悪しきも 晒されなければ 進歩の舵取りを 主体の外に任せられない 何時だって環境は主体の外にある 生命という主体にとって 環境は 進歩の舵取り役である 人間という主体にとって 社会は 進歩の舵取り役である 晒し 晒されて 鍛えられ より美しさを極めてゆく芸術 優生学 ... 続きをみる

    nice! 1
  • 嘘へのいざない

    当たり前のことばかりだと 物語にならない 嘘のことばかりでも 物語にならない 当たり前の中に 嘘が さも本当のように入り込んで 物語が生まれる 嘘には魅力がある 山椒の苦みが 日常に辟易としている大人の感性に 彩を添えるようなものなのだろうか それに似て 僅かばかりの嘘に惹かれる 嘘に騙され 非日... 続きをみる

    nice! 1
  • 自己嫌悪が陽の光に憧れている

    自己嫌悪に陥ると 穴を掘り その中に隠れていたくなる 劣等感は そんな穴から湧いてくるのだろう この劣等感に導かれ 穴の中に隠れていると 少し心が和む 避難所ということなのだろう 外にいるよりも とても助かる魔法の場所なのだろう 劣等感の魔法は 何か悪いことが起こると威力を発揮する 「ああ、まただ... 続きをみる

    nice! 3
  • 自己擁護

    人の悪癖は よく気が付くのだけれど 自分のものとなると ぼんやりしている 人の猫背は よく気が付くのだけれど 自分の猫背は気づかない 身体には 補い合う能力が授けられているので 身体に少しばかり歪みがあっても 体の不調に直結しない けれど 補完が難しいほどに あちこちが歪んでしまうと 不調が現れる... 続きをみる

    nice! 2
  • 値札

    人工授精が増えている 高額医療も増えている 命をお金で買う時代? お金で買えるものが増えてゆくと お金がないと手に入れられないものが増えてゆく やさしさにも 値札がついているかも? * 分業の時代 視野が狭くなってきた 見えるものを見るのではない 見たいものばかりを見れるようになってきた インター... 続きをみる

    nice! 1
  • 魂とアイロン

    文句を言われ続けた挙句に 縮れて ふてくされた魂に霧を吹きかけ アイロンをかける しわが伸び パリッとしたまっすぐな魂に 再び生まれ変わる 「これで文句はあるまい」 そう呟いて 私に文句を言うであろう人々の顔を 一揃い掌に並べては 勢いよく吹き払う 吹きだせば また 吸わねばならぬだろう 伸びれば... 続きをみる

    nice! 1