ルアーなお金たち、言葉たち、命たち

砂上の楼閣を上手に維持する共役反応の数々に感謝です。ルアーは反応の連鎖の象徴です。

2020年9月のブログ記事

  • 所有するということ

    猫は何にも持っていない その代わりに 目に映るものすべてが 自分のものなのだろう 遠慮をしない 人は 所有をすることで 持たない事を学習してきた そして 目の前にあっても 自分の手に取れないものを増やしてきた 逆説的だが 持つことは 持てないものを増やすことらしい 持てないものを増やすこと この持... 続きをみる

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  • 人のあるべき理想という埋没

    陰口というものがある 飲み会の席で そこにいない人のことがついつい話題に上る その人の素晴らしいことを話をしていても やがて陰口が入り込む 面と向かって悪口は言えないけれど その人がいないと 気軽になって ついつい 面と向かっては言えないことを口走る このような会話の中で 日頃の憂さを晴らすことも... 続きをみる

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  • 共存、そして忍耐と諦観

    人間には共存の思想があり 他の生き物と共に生きようとする性質がある 猫や犬と暮らしたり 庭に草木を植える そうした動物や植物を守るため 人間の仲間の生き物を害する生き物を駆除したりする こうした暮らしの中で いい生き物と 悪い生き物が区別されている いいものと悪いものを区別して 悪いものを排除し ... 続きをみる

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  • 自己肯定感という素敵な主観

    人類は霊長類 万物の霊長というわけで とても素晴らしい生き物だと自画自賛している 自己肯定感に満ちている 直立猿類ではなく 何よりも優れているという意味合いを含め 霊長類と名付けたのだ だいたいの神話において 我らの部族は 神から選ばれた一族になっている 民族の自己肯定感の顕れだ お国自慢 ふるさ... 続きをみる

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  • コツコツと重ねる努力

    人間には 様々な物事に名前を付ける権限があるらしい そして この権能を振りかざし 名前をかぶせた事物を支配することに夢中になる 全ての事物に名前を付け それらをすべてを支配下に置く そんな夢物語を描く性分が人間にはあるのだろう どんな高い山にも上り どんな深い海にも潜り 宇宙の果てまで冒険してみた... 続きをみる

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  • しょせん言葉、されど言葉

    人間には 人権が認められ この人権の名のもとに 人間が保護されている 猫や犬には 当然、人権がない 人でないからだ それで保護の手も手厚いとは限らない 猫や犬は 法律上は動産ということで 花瓶や本棚と同じ扱いということの様だ どんなにかわいらしいペットも 動産というレッテルが貼られ 殺されてしまっ... 続きをみる

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  • 主観と客観

    主観のあるじが 主観世界の中心にずっしりと腰を落ち着け 理想と正義を語っている あるじは 常にこの世界の中心に 自分が存在するために活動している そして見事に 主観世界の中心に君臨している 主観による主観のための主観の活動 この主観の循環のなかで 主観世界が躍動している こんな純粋主観世界が 上手... 続きをみる

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  • リバイアサンと人間

    伝統というリバイアサンが 人間どもを支配している 色々なリバイアサンたちが その配下にある人間どもを使って 順位争いをしている 優位に立ったリバイアサンは 劣位のリバイアサンに 服従を命じ 劣位のリバイアサンはこれを受け入れる すると リバイアサンの間で争いが静まり その支配下にある人間どもにも ... 続きをみる

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  • 踏襲のなかの息吹

    雨が降ると 川が流れ 獣が歩けば けもの道が出来上がる 人の道も 先人たちの歩みにより 踏み固められているのだろう 踏み固められたその道を 列になって黙々と歩く その道から外れると 「大変なことになる」と教わり その道から外れると 「大変なことになる」と 後ろの人に言い聞かせながら 前の人の後姿を... 続きをみる

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  • 三権分立

    部屋にいつのまにやら塵が積もるように 社会には 不正や欺瞞、不誠実がなくなることがない 大人はズルイ 子供の頃 心の中でよくつぶやいた 声に出したりもした 大人になってからは 大人には大人の事情がある こう心の中でつぶやいた 声に出して言い訳もした 奇麗なばかりではない 部屋を汚してしまう原因には... 続きをみる

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  • 順位制による忖度と共存

    ニワトリの社会には ツツキの順位というのがある 順位の高いニワトリは いつもツツキ役で 順位の低いニワトリは いつもツツカレ役だ ツツキは 追い出すほど攻撃的ではない だから ツツカレとても 遠くまでは逃げ出しはしない 大枠としての友好的な関係の中で ツツキとツツカレが行われている ツツカレの側は... 続きをみる

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  • 言葉が創る巣箱

    社会性動物 例えば ある種のアリやハチが 大きな巣を作り 大勢で暮らしている そこに所属する個体は それぞれの役割で巣作りに参加して 巣を維持するために働いている 例えば ハチは巣の材料を運び それで巣の修復をし アリは土を掘り 土を巣の外へと運び出したりしている 直接的な巣作りばかりではない 餌... 続きをみる

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  • うぬぼれた理性に付き合うということ

    腹痛にさいなまれ 6日ほど入院した 寝返りをするたびに湧き上がる 下痢をした時のような痛みは消えたけれど 奇妙なことに 排尿や排便をしたくなると しくしくとお腹が痛くなる 「おしっこをしたい」とか 「うんちをしたい」という感覚は 逆に起こらない だから お腹がしくしくしてきたら トイレに行く 「な... 続きをみる

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  • 言葉ではない人間の音

    病院の夜には雑音がない とても静かなで 隣で寝ている人の寝息もよく聞こえる 「あの仕事をしなければ・・・」という義務感も ここには降り注がない こんな状態では何もできないと諦め果てているからだ 雑念を捨てるには、とても良い環境だ こんな静かな環境の中で耳を澄ますと 人の営みが聞こえてくる 最初に述... 続きをみる

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  • 常識に頼らない努力

    手足の動きに不都合があったり 目や耳の知覚に不具合が生じたりすると 普通にできていたことが 普通じゃなくなって 社会生活に支障が出てくる そこで 病院に駆け込み 不都合や不具合を治して 普通の生活を取り戻そうと努力する だから 病院には 普通ではないことが沢山ある そして 世間では当たり前のことも... 続きをみる

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  • 衝動が湧いてくるということ

    例えば 立ち続けていると 横になりたくなり ずっと寝そべっていると 起き上がって出歩きたくなる このような衝動がなくなれば 私は このままずっと ここで動かずにいられるだろうか? そうだとすれば このような衝動が 現れてこないようにするには どこに どんな 蓋をすればよいだろう そんな便利な蓋があ... 続きをみる

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  • 腸と私の共同幻想

    盲腸か直腸で炎症が起こり 腹痛で入院した 点滴を受けながら 私の腸は私であっても私ではないと つくづく思わされた 私のなかに 腸という私ではない生き物が住んでいて 痛みを通じて 私に苦しいと訴えているようだ 多細胞生物の 臓器間のつながりが 神経を通じて連絡し合い このような感覚をもたらしている ... 続きをみる

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  • 似たもの同士

    やられたらやり返す それを繰り返していると 結果として 互いに同じことをするようになる いいことをやられたら いいことをやり返し 悪いことをやられたら 悪いことをやり返す そうして いいところも 悪いところも お互いさまに よく似てくる やられたらやり返す その奥底にある思考も 互いに分かり合える... 続きをみる

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  • 知性主義と反知性主義

    ちゃんとした言葉がなくても 猫も犬も 食べれるものと 食べれないものの微妙な違いが判るらしく 鼻を近づけ臭いをかぎ 食べたり 横を向いて食べなかったりする 「いい匂いがする」という言葉がある この言葉を聞くと 鼻を近づけその匂いをかぎたくなる そして 「ああ、いい匂いだ」と 同意することもあれば ... 続きをみる

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  • 叶わない永遠への憧れを賛美する

    永遠を求める心がある 反面 怠けたい心もある これら二つの心は 裏と表かもしれない 化石には 何の努力もしないまま 半永久的に保存され続ける しかし 心がない 永遠を求める心もないままに 半永久的に形を残し 何もせずに怠けていても 怠けたい心は満たされない 化石になれば 喜びも悲しみもないだろう ... 続きをみる

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  • 廃屋の庭にて

    雑草は自由競争の勝者であり 力強く根を張っている 美しい花を咲かせる観賞用植物や おいしい野菜は 人間に選択されていて 自然に選択されたものではないから どこか弱弱しいのだけれど 人間の威を借りて 雑草を見下しているかのように育ってゆく 英才教育のエリートのような運命だ 人間それぞれに皆 様々な才... 続きをみる

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  • 法律を口にするということ

    たいていの人は ルールが好きだ ルールにもいろいろあるけれど 他人を縛るルールが大好きだ だから ルールを覚え それを口にする 自分を縛るルールは 口にする必要はない ただ 声に出さずに 自問自答すればいい でも そんなルールはあまり好きではない やはり 口に出すルールが大好きだ 口にしなくても文... 続きをみる

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  • 嫌いな私でも大切である

    相手の 嫌いのところではなく 好きなところを探しなさい そう云う風に 道徳の授業で教わった 嫌いなところはすぐに目が付くのだけれど 良いところはなかなか目につかないとも云っていた 他人のことではあるが 自分のことでも同じだ 自分の嫌いなところにはすぐに目が付くけれど 良いところは気づかない だから... 続きをみる

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  • 水の中 空気の中 宇宙の中

    金魚が 水の中で息をしている 私が水の中に潜ると 一分もしないうちに息が苦しくなる 実に金魚は凄いことをしている まあ 金魚にしてみれば 水の外で息をしている人間の方が よっぽど凄いということにはなるのだろう 空気のない宇宙空間で生きている生き物に出会ったならば 「凄い生き物だ」 「どうやって呼吸... 続きをみる

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  • 角が取れた言葉たち

    人間に生まれた だから 言葉を覚え 言葉を信じなければならない、、、らしい 目に映っている風景が 本物であると信じるように 言葉が意味していることを 本物であると信じなければならないらしい でも注意が必要だ 幻を見ることがあるように 言葉が意味することにも 幻があるようだ 幻か 幻ではないのか こ... 続きをみる

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  • 意見が対立するという幸せ

    同じものを見ても 見る人により異なる意味が生まれる 誤解と評される類のこともあれば それぞれの人の背景により生まれる違いもある 同じ夕空を見ても 明日は晴れそうだと思う人もいれば 明日は雨が降りそうだと思う人もいる 同じ行為や発言を見聞きしても 好ましく思う人もいれば 迷惑に思う人もいる このよう... 続きをみる

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  • 意味世界という人造環境

    人間の目は 物よりもその意味を見ようとする だから 形として飛び込んでくる文字も意味になる 人が人の行いを眺める時 その行いよりも その意味を見てしまう 裏も表も見てしまう 人の口は 物そのものよりもその意味を語る むしろ 言葉になると 物自体は無となり 意味だけが空を舞う この意味世界に 人は右... 続きをみる

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  • 生存密度と都市機能

    バッタに埋め尽くされた草原は バッタも生きにくい だから バッタも 草原から草原へと移動を繰り返す こうして バッタが移動するから バッタの被害が拡大する これを防ぐには バッタが移動しなくてもいいように バッタが必要な餌を バッタがいる場所に供給してやればいい 必要ならば 水も届けてやればいい ... 続きをみる

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  • 自己淘汰

    兵役義務が課せられた国では 兵役にいそしまなければならないように 安楽死が認められない国では 生きることにいそしまなければならない   ・・・ということなのかもしれない 個人の趣向ではなく 義務が個人を制圧している 生きることが当たり前の人には 生きることに義務感はないけれど 生きることがつらいと... 続きをみる

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  • 知と欲で無為自然からの乖離

    「あるがままでありたい」 この思いを実現するために 何もしなくてもいいわけではなく 実に様々な努力を重ねなければ あるがままではいられない 食べなければ死んでしまうし 動き続けなければ萎んでしまい 覚え続けなければ忘れてしまう このような営みに手を貸せば 手を貸し続けなければ そのあるがままを維持... 続きをみる

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  • 共進化という適応と組織化

    都合の悪い情報は 排除される コロナウイルスの駆除も この情報排除の一種だ 都合の悪い情報が蔓延しては調子が悪い 思想統制 民族弾圧 宗教戦争 優勢思想 様々な情報排除が浮沈を繰り返す 互恵的情報は 排除し合わず 調和的共進化の関係を生み 敵対的情報は 排除しあい 競合的共進化の関係を生む 調和的... 続きをみる

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