ルアーなお金たち、言葉たち、命たち

砂上の楼閣を上手に維持する共役反応の数々に感謝です。ルアーは反応の連鎖の象徴です。

2018年8月のブログ記事

  • 現実のほかに仮想世界をもつ利点

    人類の歴史は 飢えとの闘いの歴史であった 今もそうだ 食料の不足により 社会秩序は 大きな打撃を受けることになる 既存の秩序が 攻撃を受け 新しい秩序が 萌芽する機会となる 食費が賃金を上回ったとき 社会は培った信頼を失い 人は社会に従い行動することを躊躇い 自らの足で大地を歩みだすかもしれない ... 続きをみる

  • 夢の基盤に立ち夢を見る

    もっと 可愛く生まれたかった もっと お金持ちの家に生まれたかった 自分ひとりでは どうしようもないことがある そう思う反面 そのかなわない夢を 何とか実現できる力が どこかにあるかもしれない そう思える余白が 思考の中にある 伸びしろのような 存在だ この伸びしろの中で 夢が膨らむ 夢ばかりでは... 続きをみる

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  • 現実に敬意を払い続けられない思考たち

    身体と精神が分離不可能なものであっても 思考の中ではこの2つを分離して 格別に思考できる 還元的思考だ 原子を陽子と電子に 分解して思考できるようなものだ 実際に分離するには 途方もない設備とエネルギーが必要になるけれど 理科の教科書に載っている陽子と電子は 何事もないかのように 分離られて それ... 続きをみる

  • 支配された基礎の上に立つ応用

    基礎科学 と 応用科学がある 病気の成り立ちを観察し 調べてゆくのが基礎科学で その成果を応用し 病気を治療する方法を探求するのが 応用科学だ 原子の構造を観察し その性質を調べてゆくのが 基礎科学で その成果を応用し 原子爆弾等の開発を進めるのが 応用科学だ 研究の対象を 思うがままに把握する技... 続きをみる

  • 混沌と秩序の間にある仮想空間

    混沌を背景に 秩序が存在する 秩序が維持できない場合 混沌へと帰してゆく 維持する仕組みがシステムだ 遺伝子のシステムが 生命を維持する 社会のシステムが 平穏あるいは正義 あるいは管理 あるいは暴力を維持する このような混沌と秩序の間にある 仮想空間で思考が遊ぶ 秩序の側から 無秩序を眺め 先人... 続きをみる

  • 我々はこう思う故に我々あり

    我思う故に 我があるらしい これからすると 我は 思うという動作の主体であるようだ この動作が 何か所かでおかなわれているならば 我は複数存在することにある これらがすべからく 同じことを思っていれば 同一の我が複数存在することになる 我々が形成されたことになろう 我々がみな 「バルタン星人である... 続きをみる

  • 同一性へ向かい流転する努力としての生命力

    時間が経過すると 万物は流転する この流転をとどめようとする力が 生命にある 壊れると壊れたままである物質とは 異なり 生命は 壊れても直す力がある 細胞内小器官は あえて古いものを壊しながら 新しい同じものを造り 同じ状況を維持している 流転しながら 同じを保っているのだ 時間が変化をもたらし ... 続きをみる

  • 伝えられながら進化する被造物たち

    「伝統だから」 この一言で 「なんでそんなことをしなければならないのか」 そう思うようなことを やらされた 振り返れば それに助けられていることがままある 伝統の重みだ その場その場では 面倒で意味がないように思えることも 全体を通じて見たり 実際に最後までやり遂げ 全体を体験すると 面倒でも意味... 続きをみる

  • 猫対応と犬対応のバランスをとる意識

    産まれてから 今までに 様々な 系譜的被造物に接してきた 学校 言語 イデオロギー 学問 道徳 倫理 法律 家族 友人 恋人 PTA etc それぞれの 被造物に 好意的に 敵対的に 忠誠的に 気ままに 対応を繰り返してきた 私の意識は 系譜的被造物たちが 集いぶつかり合う場所だ 大切な被造物が負... 続きをみる

  • 集団的試行錯誤としての生存競争

    集団的試行錯誤 私が10人いて 10通りの生き方を試したら 1人くらい大成功するかもしれない 私のことだから 1000人 いや1万人いないと 大成功はないかもしれない たくさんいれば たくさんいるほど 上手く行く可能性は高くなる 集団で 試行錯誤をするということは こういうことだ 誰かが上手く行け... 続きをみる

  • 系譜的被造物としての『私』

    私には いくつも分かれ道があった あの時 あちらの道に進んできたら 今頃 どうなっていただろ 様々な分かれ道を 進みぬけ 私は今の私になった 私は 初めから 今の私ではなかった 分かれ道を 進み 私は変わり続けてきた 私は 道を選び続け 私を 変え続けてきた 私は私の 系譜的被造物である 私は 系... 続きをみる

  • 系譜的被造物の歴史としての進化

    遺伝子が創られたものとすると その創造主は遺伝子を維持しているシステムだ そのシステムの創造主は 絵にも文字にもしがたい混沌の中の ほのかな秩序としか思いようがない ともあれ カエルがカエルらしくあるために 遺伝子があり 生命誕生から 今のカエルへと受け継がれてきた 遺伝子の歴史が 今のカエルの遺... 続きをみる

  • 貪欲を求める強さという野蛮

    バナナを置いておくと いつの間にか ショウジョウバエが寄ってくる 卵を産むのだ 産まれた卵から 幼虫が孵化して バナナを食べ成長し やがてさなぎとなり さなぎから成虫が羽化してくる 羽化してくる個体は とても運のいい個体だ ほとんどの個体は その途上で死んでしまう バナナと伴に食べられてしまうこと... 続きをみる

  • 多様なベクトル(方向と強さ)の混在する世界

    「あのような境遇に生まれたくはない」 そう思われる境遇をなくす方向に 努力を重ねる この境遇を どこからなくすのか? 家族からなくす 近所からなくす 民族からなくす 国からなくす 人類からなくす 動物界からなくす 生命からなくす 理念というものは 風が吹く方向のようなものでその強さは その時次第だ... 続きをみる

  • 他を抑え込む技術開発

    何かを決めるということは 何かを排することを伴う 右側通行は 左側通行を否定しながら維持される 法律も 文化も 他を否定する要素を含む 宗教を守るという名目で 戦いが行うように 憲法を守るための戦いも成立する 平和を維持するための戦い 正義の鉄拳 何かを守るために戦う 何かを守るために排除する 正... 続きをみる

  • 無意味が形成する永遠について

    自動車は 答えを与えれらることなく 動き続ける 壊れ 動かなくなる あるいは 動きに不足が生じ不都合が生じるまで 動き続ける 目的地は 暫定的とはいえ 答えとなっているのだろうか? 燃料が必要だ 修理が必要だ わたしを操縦するものがいたのなら わたしはどこへ連れて行ってくれるだろうか? その問いに... 続きをみる

  • 自然選択の流れが風となり未来へ運ぶ

    風が 過去から来に向かい 吹いている その風に乗り 草や枝葉がたなびく その風に向かい 歩き出す人 その風に乗り 歩き出す人 動かぬ真実には 風がない 確かめ得ぬ真実に 様々な風が起きる ポスト トゥルース 様々な憶測と噂の渦 風のように舞い上がる 言葉たち 風が 過去から未来に向かい 吹いている... 続きをみる

  • 時間と秩序ーー時を超える楽ではない楽しみーー

    時間は 秩序を壊す力である この時間に抗するための力を どのように集め 秩序を未来に運んでいるのか? これを研究する学問が 生物学であり 社会学であろう 物理学や 化学や そのための 基礎知識だ 数学や幾何学 論理学や哲学は スポーツでいったら 基礎体力強化のトレーニングだ 競技のような はっきり... 続きをみる

  • 緩やかな制御の下にある自由

    一糸乱れぬ隊列 合唱や合奏のハーモニー 事故なく流れる交通網 様々な予定調和が 同一情報の共有により もたらされている 情報下の制御 様々な種類の制御が 様々な強さで 自由を束縛することで 命が行進してゆく 制御の源としての情報は 同一性がないと調和に障害が生じる 改変性がないと状況により機能不全... 続きをみる

  • 予定調和をもたらす情報への帰依

    紛争は 不調和な反応の応酬だ 調和的反応が 予定されていた機能を 発揮するのとは 逆に 不調和的反応は エネルギーの消費をするばかりで 生産性がない 調和的反応のはずが 環境の相違により 不調和的反応であることがある だから 紛争はなくならない これを避けるべく 反応の対象を より厳密に分析し ど... 続きをみる

  • 排除によりもたらされる調和律

    電波環境が悪いと ラジオの周波数が うまく合わず 雑音が入り 聞き苦しいことになる 電波環境が良すぎても 外国の放送が かぶってしまい 聞き苦しくなることがある 電波を発信されたままの姿で 純粋なまま受信しないと きれいな音を聞き取れない 先の例で挙げたように ここでいう 純粋には 劣化していない... 続きをみる

  • 打算という鉄柱でできた檻が私を捕える

    報われない努力を 重ねてゆく 一見 報われない努力を 重ねてゆく その先に行くことでしか 見えない世界がある 水平線の向こう側 報われずとも 苦にならない努力もある 楽しい苦労 このような世界を 見つけられたら幸せだ ーーーーー メモ 報われるために 達しなければならない目標が高いと 疲れてしまう... 続きをみる

  • 弁は閉じたり開いたりするから便利である

    耳慣れた歌が ラジオから流れると その歌を思い出し 時には口ずさんだりする 聞き慣れない歌だと そうはいかない ラジオのチューニングを ともすれば 変えてしまうこともある 耳に痛い話は なおさらだ 好みに応じて 耳を開けたり閉じたりする 当然の反応ではあるが 養老孟司先生のいうところの 『バカの壁... 続きをみる

  • 四葉のクローバーは人間の性を知っているのか?

    草むらの中から 私に見つけて欲しかった風情で 四葉のクローバーが 小さな葉を広げていた 幸せな気分になれる 朝、一番電車に乗ったとき 車窓から富士山が美しく朝日に輝いていた 隣に座っていた見知らぬおじいさんが 「今日はいいことあるぞ」 「あの富士山をよく見ておけ」 そう声をかけてくれた 幸せな気分... 続きをみる

  • 好きになる宿命、嫌いな宿命

    自分にとっての 都合の良し悪しで 好きという感情や 嫌いという感情が 沸いてくる 人に関する 好き嫌いもあれば 行為に関する 好き嫌いもある 自分の都合が変れば 好きな対象が嫌いになったり 逆に 嫌いな対象が好きになったりする 臨機応変だ 同じ行為でも 誰が行ったかで 好ましかったり 好ましくない... 続きをみる

  • 生命の進化はチャレンジの賜物である

    「こんな事になるはずではなかった」 そう後悔してしまうことが しばしばある 「しまった」 そう思うときには もう遅い すべては決まっているのだ 失敗しても 上手く行く時もあれば 上手くできたつもりでも 結果が悪い時もある 現実の未来が一回しか来ないにもかかわらず 予測不可能性が高いのだから 始末が... 続きをみる

  • 複雑なる能力に複雑なる悩みがつき惑う

    スマホのような 最新の複雑な機械を目の前にして 「どうしてこんなことができるのか?  どんなメカニズムになっているのだろう?」 などと分解しても 素直にそのメカニズムを知ることは困難だろう カメラの機能なら スマホを分解するよりも カメラを分解したほうが少しはわかりやすそうだ 音を録音したり 再生... 続きをみる

  • 意味の助長がバブルを成長させる

    「この色が赤」 「この色は白」 この色と指示されたものと その色を覚えることにより 「赤」や「白」が意味を持つことになる 情報は 情報そのものに意味があるのではなく その使用において意味が生まれるものである 絵にかいた餅は それを見た者が たとえば 「餅を食べたい」と思うに至り 餅を食べに出かける... 続きをみる

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  • 苦行のはてを夢見て学ぶということ

    ゴルフボールを打てば それだけの単純作業で 実に様々なことを教えてもらうことができる ただ条件がある ボールを 自分が予定しているように飛ばそうとしなければならない 自分の思うようにしようとするから 様々なことを教えてもらえるのだ そして その『思い通りにしようとする心』が 強ければ強いほど より... 続きをみる

  • 感情と命名された道標

    小さなアブラムシが 身を寄せ合って 植物の栄養を横取りしている そのアブラムシの集団に アリが乱入して アブラムシが分泌する蜜を 横取りする 植物は なされるがままに 風に揺れている 生き物たちは 『どうすれば自分の得になるのか?』 この命題に対する答えを きちんとわきまえているようだ 大空を舞う... 続きをみる

  • 不満を持つことは物語を描く潜在である

    オタマジャクシは カエルになろうとしているだろうか? 人間の第二次成長と同じだとしたら 意識としてはノーであり 遺伝的形成因としてはイエスであろう 男であれば 声変わりしようとしてするのではない ひげを生やそうとするわけではない 自然に第二次成長が始まってしまう ナマズになろうとしても そうはいか... 続きをみる

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  • 遠い世界を眺める今昔

    大阪万博の 太陽の塔は秀逸だ ただひとつ気になっていることがある 猫背のようだ 薄っぺらい顔が 身体の芯に乗らずに 前のめりについている 「日本人らしい」といえば そうかもしれない 首から上のモアイ像は 首から上で地面にしっかりと立つことができるが 太陽の塔の首から上を切断して 地面に降ろすと 前... 続きをみる

  • 視座の変換による帰納法の転回

    災害は忘れたころにやってくる この警句の基礎には 人間の帰納法的思考が寄与している 200年前に災害があった 100年前にも災害があった そろそろ災害があるだろう これは 長期的視野に立った帰納法だ おととい災害はなかった きのう災害はなかった きょうも災害はないだろう こちらは 短期的視野に立っ... 続きをみる