社会に多様性を認めるように
自分の中の多様性も大事にしたい

ひとつの価値観に寄り添い
それを突き詰めてばかりいると
その価値観が崩壊したときに
何も残らないから

捨てられて企業戦士の末路
敗戦後の価値観転覆
災害時の頼りなさ
コロナ禍のやるせなさ

異常事態において
楽しむべき自分が見つからない

だから
いつも
同じではつまらないということか

効率的で楽だけれど
つまらない
そう感じるようにできているのだろう

生身で空を飛ぶ知人がいる

パラグライダーだ

生身の身体で空に浮く爽快感と恐怖を
楽しそうに語ってくれる

「そんな危険なことをなぜ？」と
尻込みをしていれば楽であり
実際、
私は飛ぼうとは思わない

それが平和というものなのだろうけれど
平和を守る名目で
非日常を排除してばかりいては
日常にはびこる価値観によって
いびつにゆがめられたままに
身体も心もこわばり
老化が進み
新しい価値を探せなくなるだろう

そうなってしまえば
恨み事を叫んでも
自分の中の何処にも響きしないであろう

ただ
うなだれて
うなり続ける

そんな日々を覚悟しなければならぬのだろう

社会が多様化し
昔の理屈が通じないことがある
・・・喜ばしいことなのだろう