ルアーなお金たち、言葉たち、命たち

砂上の楼閣を上手に維持する共役反応の数々に感謝です。ルアーは反応の連鎖の象徴です。

言葉と意識:鏡の中の顔に化粧を施す


言葉は
鏡に映った虚像のようなものである


そのような言葉の中に真実を見出そうとする意識が存在している


鏡に映った私の中に真実がある探すのである


本物は本物として
鏡の中にも真実を見出すのである


そして
それに手足が協力する


言葉に真実を見出した意識が手足を動かし
現実を言葉通りに変えてゆき
「そうだ
 やはりあれは真実だった」と確認する


鏡の中の顔に化粧を施し
その顔に真実を見出すのである


そして
本物をさておいて
化粧を施した顔にこそに本物があるのだと主張しはじめる


さらには
もっと素晴らしい化粧を考案し
より都合の良い真実を主張し
それを実践する


こうした改良を繰り返し
自然はコンクリートの構造物に変わってきた


意識が
自然にもたらした進化である


自然と人間の間で
感覚により自然が人間に働きかけ
人間の手足が自然に働きかける循環が
意識や言葉の重層化により
濃密になり
進化してきたのである


生命も
自然との交わりを深めながら進化してきた


はじめは単純な化学反応の循環であったろう


循環する化学反応が
太陽をまわる地球のように持続していた


そんな化学反応が
重層化しながら
やがて細胞になったのだろう


人間がコンクリートの都市を形成するように
生命は森林を進化させてきた


今在るものと
今在らんとするものの循環の中で
持続可能な循環が重層化しながら
今在るものを変え
進化してきた


私も
今在るものと
今在らんとする者の間で
葛藤し悩み生きている


それが
鏡の中の顔に化粧を施すことの意義なのだろう

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