ルアーなお金たち、言葉たち、命たち

砂上の楼閣を上手に維持する共役反応の数々に感謝です。ルアーは反応の連鎖の象徴です。

局在と遷移:効率化がもたらす精神の多様化


起きて半畳寝て一畳


そんな空間にしか人間の肉体は存在しないが
そこから移動しようとする精神が
狭苦しさを知覚する


カプセルホテルの一室の中で
睡眠の目的は達せられても
食事や排せつなどのためには
その一室から抜け出さなければならない


効率化は
概して
一つの目的の下に実践され
その他の目的に不便を来す


命をつなぐためには
いくつもの目標を達成する必要がある


餌を食べてばかりいて
天敵に捕食されてしまうのも
天敵にばかり気にして
ろくに餌を摂らないのも
命を危うくする要因だ


そこで
メリハリをつけることになる


餌を摂るべき時と
天敵に気を付けるべき時を設定し
適切な時に適切な目的達成のために効率的に行動する


こうして
行動規範が
時々で変遷することになる


仮言命法的に
行動変化させるのだ


それを
定言命法的でないと非難されたり
今、設定すべき目標が最適でないと指摘されたりするから
喧嘩の種となる


「人の気も知らないで」


精神が
押し込められた空間から移動したくなるように
義務の呪縛から逃れようと自由を求める


ひとところに押し込まれるように
特定の目的の下に押し込まれていては
より大きな循環に支障をきたすことになるから
自由を求めるのだろう


様々な目標を達成しながら
局在が維持されている


様々な目標達成手段を踏襲しながら
局在が維持されている


時に他の目標達成のために
おざなりにされながらも
目標達成が図られながら
局在が右往左往しながら
異なる精神の色を奏でながら
今を乗り越えてゆく

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