ルアーなお金たち、言葉たち、命たち

砂上の楼閣を上手に維持する共役反応の数々に感謝です。ルアーは反応の連鎖の象徴です。

正誤判断:予想と結果の比較


飼い猫には
飼い主の行動を予測して
行き先に先回りする習性がある


猫の先回りだ


素早く逃げる獲物を捕らえる能力を持つのだから
のろまな人間の行動など
ちょちょいと予想できてしまうのだろう


むろん予想が外れることもあり
餌を貰えそうなのに
買主が餌場とは違う方向に進み始めると
怒って足に噛みついたりもする


飼い猫は
飼い主の行動を
正しいと感じとったり
誤りと感じ取ったりしているらしい


正誤判断の基準は
あらかじめ想定されている存在で
それに現実が合致するか否かで正誤判断が下される


予想と結果の比較は
正誤判断のひとつの原型だ


「予想が正しい」
「予想が間違っていた」
という思いは良く意識に上ることだ


予測する主体が基準となって
正誤が判断されるということだ


猫の予測でも正誤判断がされ
人間の予測でも正誤判断がされ
世間の予測でも正誤判断がなされている


サーカスの猫は
サーカスの正誤判断の基準で行動するようにしつけられている


予想が
予定となり
義務となり
当たり前の基準へと進化してゆくのだろう


「あれ、こうなると思ったのにああなっちゃっいそうだ」


そんな時
「ああなる」を
「こうなる」に変える努力をすることがある


この努力が
予想を予定に変え
予定を義務に変え
義務が基準として凛としてそびえたたせてゆくのだろう


飼い猫が
飼い主の足に噛みつき
餌を貰えるように仕向ける努力も
そんな正誤基準を創造する努力の一つということだ

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