ルアーなお金たち、言葉たち、命たち

砂上の楼閣を上手に維持する共役反応の数々に感謝です。ルアーは反応の連鎖の象徴です。

戦略的利他:システムの中の蛙大海を知らず


人々の間を
様々な生きるための資源と共に
言葉が循環している


食料や水
燃料が原料
それに工業製品や医薬品が
需要に従い運搬されている


このような運搬と共に
言葉やお金が循環している


他者の便利を提供しながら
システムは
様々な物資を循環させている


このようなシステムのおかげで
人間は生き延びやすく
しかも快適に生活できるようになった


この反対効として
この循環から排除されれば
社会から隔離された
野生的な生活をすることになる


社会からの恩恵を受けるためには
この循環の中に身を置き
この循環を賛美し
この循環が維持されるよう努力するなどして
この循環を維持してゆかなければならない


このような思いが発達し
人間のための
人間による
人間のシステムが
より円滑に循環するようになってきた


言葉は
このようなシステムを維持するための一翼を担っている


この維持機能の一翼を担うだけあって
言葉は
このシステムを維持するために有用であるか否かで
その言葉の価値が判断されることも
システムの発達とともに顕著になってくる


言葉が本当か嘘かも
この価値において判断されることがある


システム維持のために有用な言葉が「本物」「正義」と称賛され
逆に有用でない場合には価値がない言葉として
「嘘」「悪」のレッテルを張られ蔑まれたりする


このような言葉に対する評価により
システムの循環は維持され
この循環の恩恵を参加する人々に振りまいている


結果として
この恩恵が基準となり
言葉の真実性や善悪判断がされる局面が増えてくる


恩恵をもたらす言葉には
肯定的な評価が与えられる圧力が働き
恩恵をもたらしてくれない言葉には
否定的な評価が与えられる圧力が働くということだ


循環の中で
肯定の圧力と否定の圧力が働き
そのせめぎ合いの中で
物質の流れが制御されされてきた


わたしも
言葉に対する肯定と否定の圧意識しながら
私の言動や行動を制御してきた


恩恵が恩恵を生むシステムの中で
どこかしらの真実から
どんどん遠ざかっているのかもしれないが
システムの中にある私には
それがどのようなものなのか
想像もできないくらい
遠く離れてしまったのかもしれません


私が
蠅になれるのならば
すこしはそのことがわかるのかもしれません


蠅にならなくても
異教徒や異国民になれるのならば
少しはそのことがわかるようになるのでしょう


法律は仲間内で有効であり
仲間にならなれば機能しない理性のシステムだ


嫌いの人と仲間にならなければ
法律はその嫌いの人を支配してくれないから
嫌いでも
理性的に仲間にならなければ
うまく付き合えない


多様性社会への玄関口が
この嫌いを好きになる理性的努力だ

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