ルアーなお金たち、言葉たち、命たち

砂上の楼閣を上手に維持する共役反応の数々に感謝です。ルアーは反応の連鎖の象徴です。

戦略的利他:清濁併せ持つ循環


雨が降ったり止んだりする


大気の循環の中
雨が降ることも
雨が止むことも「真」であり
矛盾する2つの現象のうち
どちらかが「偽」とはならない


循環は
清濁併せ持ちながら流れているのだ


旅の上に旅を重ねるように
循環の上に循環を重ねていると
雨がうれしい時もあり
雨が悲しい時もある


できうる範囲でのことではあろうが
雨がうれしい人には雨を降らせ
雨が悲しい人には雨を遠ざけ
社会が回っている


それだからこそ
社会に価値が生まれる


そんな社会を生み出す力が
私にも微力ながら備わっているのだろう


私も社会人として活躍している
しかし
社会人としての活動だけで私ができているわけではない


私の中に
清濁混ざりあい
得体のしれぬ何かが流れている


隠れていた何かが
降って湧いたように顕わになり
自分で自分が驚くことがある


火山とか地震のようなものなのかもしれない


循環の中で
不変で普遍的な存在を見出そうとするけれど
何かのきっかけで
その存在もどこかに消え失せる


だが
それも再び現れる


時間が動いている限り
不変を演じようとする循環が
微妙な変化を貸せ寝ながらも
普遍を演じ続けているのだろう


私も
普遍の私を演じながらも
少年の私であったものが
いつのまにやら
老人の私を実践するに至っている


もし私が
若い自分に会い
若い自分に
「どうすれば
 年老いてゆけるのか教えてほしい?」
と聞かれたら
私は年老いてきたくせに
その答えに窮することになる


循環の流れに抗うには
まず循環の流れの源流を探らなければならぬのだろう


健康でいること
ミサイルが落ちてこないこと
天変地異にさらされないこと


循環の流れに抗う力が足らぬなら
何かに祈れねば
心静かには成れぬのだろう


祈りにより
利己を満たす利他を乞う


社会を築く源流の一つが
この心境にあるのだろう

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