私は
人間という普遍的現象の枠内にとどまり
人間を全うしている

空を飛ぶ鳥たちも
それぞれの普遍的現象の枠内にとどまり
さえずり
恋の相手を探したりしている

同一の普遍にある存在同士が集い
鉱物の結晶のように
強く結びついた塊を形成している

目には見えない結びつきの中で
大きな塊を形成している

同質な存在の間で結びつく力が働き
この結びつきの中で
その存在としての現象がより安定的に持続すると
その存在のサステナビリティーは向上する

他の存在による現象の妨げを
避けられるからだ

同じ普遍に属し
助け合い
今を持続してゆく

そのように複写され
この助け合いを踏襲してきた

このつまらない安全策が
生命現象の連続性に寄与しているのだ

みなと同じであるという安心感
周囲に交じりこみ溶け込んでいるという安心感
そんな安心感は
このような歴史を背景としているのだろう

何の特別ではない存在こそが
大量に存在し
普遍を主張しながら持続を繰り返す

何の特別でないという力が
持続可能性となっているのだ

空は空としてかたまり
地上には水がまとまりながら流れ
鉱物は塊りとなり
それぞれがそれぞれの現象を維持している

そんな何の特別でないことが
普遍的現象として持続している

あたりまえのことが
あたりまえにすぎてゆくのだ

「おはよう」の意味も
あたりまえのこととして
流れているから
そのあたりまえの意味を奏で続ける