ルアーなお金たち、言葉たち、命たち

砂上の楼閣を上手に維持する共役反応の数々に感謝です。ルアーは反応の連鎖の象徴です。

平衡と遷移:集合的平衡状態の淘汰選択


葉緑体のカルビン回路


ミトコンドリアのTCA回路


いくつかの酵素が群となり
特定の機能を実践している


カルビン回路では
炭素の固定が行われ
TCA回路では
炭素化合物の代謝が行われている


このような酵素群を形成する
酵素と別の酵素の関係性は
それぞれの回路形成に必要不可欠なものであり
実際に
「これがあるところにはあれもある」
というような併存関係にある


このような併存性により
不均一な存在が平衡状態として存在し続ける下地を形成している


ただ一つの不均一性では
平衡性が維持できないが
複数の不均一が調和して
平衡状態が維持されることがある


このような集合的平衡状態は
特定の不均一存在が
特定の組み合わせで存在しなければ維持されない


平衡が維持されれば選択であり
平衡が崩れれば淘汰である


消えてゆくものが補充されながら
特定の現象が維持される平衡状態


この平衡状態の積み重ねの中で
車のエンジンは回り続け
生命は躍動する


様々な電子軌道もそれぞれ平衡状態にあるので
その状態が維持されている


様々な惑星軌道もそれぞれ平衡状態にあるので
その状態が維持されている


様々な生命や社会も
それぞれの平衡状態だ


生態系も
それぞれ平衡状態にあれば
その遷移は緩やかにしか進まない


何が何と併存すれば
安定した平衡状態が保たれるのか?


それを実現する方法は何か?


そんな思考があろうとなかろうと
不均一な存在は
平衡へと遷移しなければ
その同一性を維持してゆけない


どこかに安定はないだろうか?


安定しなければ
今のままではいられない


さあどうしよう


そんなことを思っていても思わなくても
平衡状態へと遷移しながら流れてゆく


さもなくば
たとえば
光となり遠い世界へ旅に出る

×

非ログインユーザーとして返信する