部屋にいつのまにやら塵が積もるように
社会には
不正や欺瞞、不誠実がなくなることがない

大人はズルイ

子供の頃
心の中でよくつぶやいた

声に出したりもした

大人になってからは
大人には大人の事情がある
こう心の中でつぶやいた

声に出して言い訳もした

奇麗なばかりではない
部屋を汚してしまう原因には事欠かない

すぐに掃除をすればいいのだけれど
そんな時に限って
掃除する余裕がない
そのままにして
部屋を汚したままにする

するとどうだろう
その汚れが汚れを呼び
部屋はどんどん汚れてゆき
どこから手を付けたものかと思案するくらいになると
掃除をすることが困難になり
掃除はタブーになってくる

奇麗な部屋で過ごすのは心地よいけれど
汚い部屋で過ごしていると心もすさむ

社会にも掃除が必要だ

汚いと叫ぶことも大事だが
それを懸命に取り除く人がいる

そんな人になれればよいのだが
なれないのなら
そういう人を応援するのがいい

奇麗だなと思ったら
誰かがお掃除をしてくれていると思った方がいい

三権分立は
互いに掃除しあう関係なのだろう

大げさな掃除は
なかなかできないけれど
布団を干し
部屋を片付けた

窓から入る日差しも風も
いつもよりすがすがしい