ルアーなお金たち、言葉たち、命たち

砂上の楼閣を上手に維持する共役反応の数々に感謝です。ルアーは反応の連鎖の象徴です。

現象環境:集合力の限界としての結界


大きな石や
小さな石が
それぞれ別の存在として認識される


大きな石を二つに割ると
一つの存在が
二つに分かれる


部分であった部分が
新たに個物性を取得したということだ


石は
それを構成する元素間の結合力が高いと
塊として維持され
この結合力は消滅すると
そこが新しい結界となる


石の部分と石でない部分の結界だ


このように
何らかの集合する力が働いている範囲で
個物性が認識され
周辺との間に結界を見出している


生命の個体も
集合力の及ぶ範囲が個体として認識され
その限界領域が結界として認識される


言語も
言語を使用することによる関係性において
その言語圏の存在が認識される


文化も同様に
文化圏が認識され
その周辺部分に曖昧ながら結界が見いだされる


生物種も
その定義から
交雑による関係性が集合力となり
交雑不可能な他種との間に結界を認識することになっている


観念も
関連性の考察から
関連性がない存在は
その観念に該当しないと判断される


同じであろうとすることは
集合力の現われであり
異質であろうとすることは
集合力の斥力となる


存在が多種多様に存在しているという現状は
集合力とその斥力が多様に存在していることに他ならず
様々な力の局在が
その多様性を演出している


肝臓も腎臓もそれぞれ大切な私の部分ではあり
それぞれ異なった存在として機能している


それぞれの臓器はそれぞれ別物としての斥力が働き
融合せずに独立して私の腹の中に納まっている


このような別物となる斥力のほかに
私の腹の中に納まる集合力が働いているので
私はバラバラにならずに生きていられる


集合力が及ばず斥力が働いている領域が結界だ


私でいえば
皮膚がこのような結界に隣接しているということになるのだろう


そんな結界が
より大きな存在の部分として
何かに接することになる


熱いやかんに触れた時などは
斥力を働かせて
慌てて手を引っ込めたり
柔らかな猫に触れ
集合力を働かせたりしている

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