ルアーなお金たち、言葉たち、命たち

砂上の楼閣を上手に維持する共役反応の数々に感謝です。ルアーは反応の連鎖の象徴です。

内部と外部:遺伝子という哲学者


我慢して
息を止めていると
苦しくなる


苦しくなると
息をしたいと思い始め
やがて
我慢できなくなるほどの苦痛を感じるようになる


血液中の酸素濃度が低下して
苦しくなり苦痛を感じると言ことなので
たとえば
人工心肺装置のような機械を使い
血液中の酸素濃度を維持すれば
息を止めた時の息苦しさは
息を止めていても感じないのであろう


私の意識は
血液中の酸素濃度を
息苦しさとして測定しているようだ


気温
熱い寒いというように測定するように
息苦しさで血中酸素濃度を測っているということだ


意識にしてみれば
暑さ寒さも
息苦しさも
美しい風景も
意識を内部としたときには
どれも外部からやってくる外来物だ


測定対象であるのだから
外来物だということだ


ものさしにとって
線の長さは外来物だ


意識は様々な外来物を
測定することにより取り込んでいる


そして
取り込んだ外来物に反応する


息苦しければ息をする


寒ければ服を着こみ
暑ければ服を脱ぐ


酸素濃度や気温を測定し
それに反応している


「息苦しい」と「息をする」
「暑い」と「服を脱ぐ」の相関関係は
どの様に進化してきたのだろう?


このような相関関係が存在することは
知を愛し続けてきた成果なのだろう


遺伝子はきっと哲学者だ


知と知を結び付けながら
相関関係の意義を実践し続けてゆく哲学者だ


ひとそろえの遺伝子は
それぞれに崇高な経典だ


「まず塩基配列ありき」


ここから始まった物語の聖典だ

×

非ログインユーザーとして返信する