ルアーなお金たち、言葉たち、命たち

砂上の楼閣を上手に維持する共役反応の数々に感謝です。ルアーは反応の連鎖の象徴です。

循環と遷移:媒体と主体


パピルスに描かれた死後の世界


その主題ともいうべき主体は
人の心にあるのだろうが
その媒体は
パピルスと
そこに描かれた模様だ


媒体はパピルスにとどまり
主体だけが人の心に届けられる


このパピルスと人の心の関係は
どの様に維持されているのだろう?


関係が維持されなければ
パピルスにいが枯れた模様は
占領のシミであり
人の心に
特定の思いを想起させることはないだろう


パピルスに模様を描いたい人と
その模様を見た人の心に
同じ思いが生まれる


その背景には
パピルスと人の心の間に
秩序だった関係が維持されていなければならない


この関係は
ホルモンと
そのホルモンの受容体の関係と相同だ


ホルモンとその作用の関係は
言語とその意味の関係のように
恣意性を背景としながらも
前景には確固たる必然性を描いている


媒体は
このように
恣意を背景とした必然を作り出すシステムにより
媒体として機能している


このようなシステムが
規定された軌道を循環しながら
必然の創造しているということだ


知の効用がここにある


知が
川の流れのように
軌道がきちんと制御され
流れ続けている


この循環の一部に主体があり
また別の部分に媒体があり
主体と媒体の関係が維持されている


パピルスと
死後の世界と
人間の心は
他の様々な現象と共に
循環し続ける


数千年の時を経ても
なおも回り続けるシステムだ

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