ルアーなお金たち、言葉たち、命たち

砂上の楼閣を上手に維持する共役反応の数々に感謝です。ルアーは反応の連鎖の象徴です。

妄想と現実:神様への抵抗


神様を思う時は
妄想と現実の距離感が
大きく変化した時だ


たとえば
夢想していることが
突然かなった時
たとえば
このまま続くと妄想していた現実が
災害などで崩れた時


妄想と現実が
大きく近づいたり
大きく乖離する時に
神様に感謝したり
神様に祈りをささげたりする


神様は
妄想の側ではなく
現実の側に存在しているようだ


妄想は
私のコギトが操れるから
妄想と現実の差異は
コギトと神の差異でもある


差異ではあっても
対峙しているだけではなく
調和も図られている


神は現実からいらして
コギトを口説き
現実へといざない
また
神はコギトを導き
現実を変えてゆく


そんなせめぎあいの中で
コギトと神は同一ではないので
コギトは神に飲み込まれまいと
必死に抵抗し
小さな領土を
必死実防衛しているようだ


この防衛に失敗すると
コギトは
神の懐へ
すなわち
土へ
空へと返ってゆくのだろう


集団で運用するコギトも
同じような運命を辿ろうのであろう


法律も
常識も
倫理も
教義も
大いなる神の一部に
自らの領域を確保しようと
必死で踏ん張っている
集団的コギトである


これらも
神により現実に誘われ
神に導かれ現実を変えてゆく妄想だ


生きているということは
現実の中で
力強く妄想することである


カエルも
蠅蚊も
それぞれ力強く
自身を妄想し
自身の空間を保持している


コギトは
現実にくみしようとしながら
現実に抗おうとしている


どちらもできなければ
自らの領域を保持しえないのだから
そうするより仕方がない


やめれば
コギトもなくなるだろう


現実から防衛しながら確保する妄想の領域に
生命力が宿っているに違いない

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