ルアーなお金たち、言葉たち、命たち

砂上の楼閣を上手に維持する共役反応の数々に感謝です。ルアーは反応の連鎖の象徴です。

平衡と遷移:神の仕業としての平衡


生命は
原因を実践し
結果を誘導しながら
生存している


ただ闇雲に原因を実践するのではなく
結果を想定して
原因を実践している


未だ現れていない結果を
追い求めながら生きている


卵は
孵化する結果を追い求めているから生きている


孵化するための原因を積み重ねない卵は
死んでいる状態とみなされる


結果を求めて原因を実践する


原因が先行する
自然な時間の流れとは逆行しながら
結果が先にあり原因を実践し続ける


しかし
実際には
時間は逆行してはいない


ただ
結果が原因となり続けているから
結果を想定して原因を実践しているように見えるのだ


発した言葉が意味になり
その意味が言葉となり
その言葉が再び意味となり
その意味がまた言葉となる


このように
反応が
結果を原因たらしめることがある


生命も
反応により
結果が原因と続けていることで維持されている


この反応の連鎖が途切れたら
仕舞である


原因となるような結果を実践し
その結果が新たな刺激となり反応を惹起し続けるから
存続するのだ


原因と結果が連綿と連なり
ある種の平衡状態に達していると
同じ現象が繰り返されるということだ


地球が動きを止めたら
太陽に落下してゆくように
原因から結果それが新たな原因となる連鎖が止まれば
平衡状態は崩れさることになる


この平衡状態が
一種の神の仕業と表現されるのだろう


神は平衡状態全体であり
その部分である神の下部は
その全体の一部だ


だから
結果がかつて原因であったことを知らぬままに
結果を求めて原因を実践し続ける


こうした
未来に向かい
過去を夢見ている側面が
生命には必ず存在している


過去を繰り返すのだ


ひたすらに
過去を繰り返すのだ


忌まわしき過去を避けながら
ひたすらに過去を繰り返すのだ

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