ルアーなお金たち、言葉たち、命たち

砂上の楼閣を上手に維持する共役反応の数々に感謝です。ルアーは反応の連鎖の象徴です。

平衡と遷移:平衡を維持するための天敵


コード表は反応の一覧表である


このコード表に基づき
順算や逆算が行われる


意味から言葉へ
文字から発音へ
発音から意味へと
コード表に基づき
反応が起こる


反応できないと
そこには何もない


空だ


反応前の現象だけが残存し
やがて消えてゆく


反応すれば
その反応した現象が持続する


生命のアミノ酸コード表は
反応に反応を重ねながら
かれこれ数十億年
現象を継続してきた


このコード表の下
各種酵素が生合成され
コード表を維持する反応を
規定し続けてきた


このような反応の体系の一環として
アミノ酸は増産され
アミノ酸の重合に必要な
糖類の合成も盛んにおこなわれている


アミノ酸にも
糖類にも光学異性体が存在するが
生命の酵素による合成は
その一方であり
アミノ酸はL型
糖類はD型に限られている


地上には
生命が合成しないD型アミノ酸やL型糖類は
あまりなく
L型アミノ酸やD型糖類がほとんどを占めている


これは
酵素の存否により
分子の存在様式はずいぶんと変わるという証左である


ある意味
人間は酵素のような存在で
人間がいなければそれほど存在しない物質が
現在社会にたくさん存在する


良き物質の存在も
悪しき物質の存在も
人間が活動し維持するコード表がもたらす反応の成果である


太古の地球で
珪藻類は
自らが産生する酸素の毒性に苦しんだと考えられている


酸素を消費してくれる新たな生命が
その危機を救ったのだが
その生命は珪藻類を餌とする生き物であった


過剰な活動を抑止するのは
その過剰な活動をする存在にとっては
好ましからざる敵なのだろう


人間に敵は必要なのだろうか?


人類の敵こそが
人類の持続可能性を高めるのかもしれません

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