生命と反応:〇をまあるく連らねる命の永遠
紙の上に〇を描く
その〇の上を辿りながら
もう一つ〇を描く
そのまた上に
もう一つ〇を描く
これで
3つの〇を描いたのだけれど
紙の上には
一つの〇しか存在しない
この分だと
同じように
あと100回〇を描いても
〇は一つのままだろう
でもどうだろう
描いた〇が次第次第に消えてゆくとしたならば
〇を描き続けなければ
〇は消えてしまうことになる
そうだとしたら
〇を残すために
〇を描き続けることになるだろう
正しいことをしても
それは消えてゆくことだから
また正しいことをして〇をもらわなければ
正しいことは消えてしまうのだ
だから
正しいことをして
また
〇をもらい続けなければ
正しいことは潰えてしまう
こうやって繰り返し
正しいことが続てゆようになってきた
そうしなければ
正しいことも消えなくなってしまったことだろう
だから今も
〇を残そうと
紙から鉛筆を離さずに
〇を何回も描き続けている
決して
徒労なのではない
〇は永遠に〇のままでいるための祈りなのだ
しかし
少しはみ出して〇を描き始めれば
〇はその分だけ形を変えしまう
それでも
遷移しながら〇を描く
そうして
〇がまあるく連なった
〇が〇らしくあるために
〇をまあるく連らなった
このために生きている
徒労なのではない
永遠への祈りの中に生きているのだ