ルアーなお金たち、言葉たち、命たち

砂上の楼閣を上手に維持する共役反応の数々に感謝です。ルアーは反応の連鎖の象徴です。

思考と実体:「ご自愛ください」とわがままを勧め合う


「私にだけ優しい」という状態は
維持してゆきたい状態であり
出来れば
永遠であればありがたい


しかし
それが自由な状態の一環であるならば
状態は推移して
「私にだけ優しい」状態は失せてゆくのだろう


さらに
それが制限された状態であるならば
その制限をしている機構に不具合が生じると
自由な状態に立ち返り
「私にだけ優しい」状態はやはり失せてゆく


思考には
このような制限を設ける機能があるらしい


だから
思考を支配することが
「私にだけ優しい」という状態を維持するために
必要になってきたりする


むろん
「私にだけ優しい」という状態ばかりではなく
他にも様々な状態を維持するために
思考が一役買っている


このような背景があり
思考は実体において力を機能させている


思考が変われば
維持されていた状態は崩壊し
別の状態が招致されるのだから
思考は力になる


そこで
思考に対して
「誰にでも優しい」という状態を期待したりもする
・・・けれど
「私にも優しい」状態や
「私に優しい」状態とか
「私にだけ優しい」状態を
思考に対して求めたくなる性向が
人間にはあるらしい


そんな性向にあわせて
いい人になろうと
「あなたに優しい」を演じていると
人疲れする


そんな
互いに疲れ合う社会の中で
「ご自愛ください」という言葉が生きている


この言葉の心地よさは
他者への気疲れがあってこその心地よさなのだろう

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