ルアーなお金たち、言葉たち、命たち

砂上の楼閣を上手に維持する共役反応の数々に感謝です。ルアーは反応の連鎖の象徴です。

思考と実体:動きだから断面を認識できない


ヘリコプターや竹とんぼの羽は
止まっている時は板状の棒であるが
高速で回転している時には円盤に見える


このことから
今といものは
時間の断面ではなく
わずかな時間の動きとして認識されている
と考えられる


認識も
動きであるから
時間の経過が必要ということだろう


この
今という動きの中で
私の意識は暮らしているらしい


この暮らしの中で
私は意識を作り出しているのだろうが
この作り出すからくりのことを
私は知らずにいる


何かのからくりが規則的に動いて
意識が今をとらえ
今の中で暮らせているのだろう


内視鏡手術を受けた時
出血のため
意識レベルが低下してきた


無くなることはなかったが
それまでであった激しい痛みは遠のいて軽くなってゆき
遠くで
「迷走神経反射」という言葉が聞こえたように覚えている


血圧が下がると
意識を作る仕組みも働きが悪くなるらしい


動きが鈍くなるのだろう


こうした意識の動きを含め
今は動きの中に存在している


時間にも
空気のような濃淡があり
時間が薄いところに
濃い時間が流れ
今が流れてゆくようだ


その中で
私は今から今へと運ばれている


私の意識の能力が追えるくらいに
今まで同様に
運ばれゆけば幸いである

×

非ログインユーザーとして返信する