独我論世界と無我論世界の境界域
言語化した意識は
物質化可能な意識である
意識の声への物質化
意識の文字への物質化
言語化していない意識は
メロディになったり
絵画や彫刻のような物体へと
物質化が試みられる
物質化であっても
言語の方が緻密な物質化で
芸術的な物質化は抽象的という印象はあるけれど
物質化する人の技量によろう
いずれにしても
意識は物質化され
自己とを離れ他者へと旅立つ
このような自他交流の世界にあっては
物質化されていない意識は
無いものとなる
物質化が稚拙な意識も
似たような
無きに等しい境遇に陥る
独我論世界と対峙する無我論世界において
物質化前後の意識が盛んに交流している