自己嫌悪が陽の光に憧れている
自己嫌悪に陥ると
穴を掘り
その中に隠れていたくなる
劣等感は
そんな穴から湧いてくるのだろう
この劣等感に導かれ
穴の中に隠れていると
少し心が和む
避難所ということなのだろう
外にいるよりも
とても助かる魔法の場所なのだろう
劣等感の魔法は
何か悪いことが起こると威力を発揮する
「ああ、まただ」
自己嫌悪が深まり
隠れ家がまた大きくなる
でも
本当は
別のところに上手くいかない原因があったりする
欠点がある
100点なんてとれはしない
自己嫌悪の穴から抜け出して
布団を干すように
落第点の自分を太陽に晒さなければ
もっともっと
上手くいかない原因が増殖して
悪いにおいを撒き散らかしそうだ
私にはできないことがある
私にはおかしなとこがある
隠しておきたいけれど
隠しておくと落とし穴がまた一つ増えてゆく
そんな恐れを抱きつつ
自己嫌悪が
壊されても笑える強さに憧れる
嘘で固められた空虚なプライドを
壊されても笑える強さに憧れる