ルアーなお金たち、言葉たち、命たち

砂上の楼閣を上手に維持する共役反応の数々に感謝です。ルアーは反応の連鎖の象徴です。

目は口ほどにものをいう


食べ物を与えられてばかりいると
食べ物は与えてもらえるものになり
与えられなければ得難いものになってゆく
だから
飼いならされた動物が
野生に戻れるのか心配になる


飼うという立場と
飼われるという立場がある


飼う方は
食べ物の心配から
衛生面の心配やら
様々な世話をしなければならず
飼われる方は
概してのんきに
与えられることは当然のものとして受け入れ
もっといいところに行こうと逃げ出そうと
虎視眈々と飼い主のすきを狙っている


飼い犬のような生き方も
野良犬のような生き方も
飼い猫のような生き方も
野良猫のような生き方もある


飼われてばかりでは
飼われた生き方しかできない


それでも
逃げだしたくもなる


逃げ出して
果たして生きてゆけるのか?
そんなことを
思案することなく逃げる気持ちの高揚が
野生動物たちの
生き生きとした目を仕立ているのだろう


逃げ出したいのに逃げれない
そんな中で飼いならされると
しだいに目の輝きが失われてゆくのだろう


年老いてゆくということは
飼いならされてゆくことなのか
「このままがいい」
「このままがいい」と
目がつぶやき始める

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