かけがえのない至らなさ
たくさんの人がいて
多様性に満ちていると
誰もが
それぞれに優れていて
それぞれに至らない
至らなさを笑い合い
優れたところをたたえ合えば
多様性が上手く機能する群れになる
逆に
至らなさを攻め合い
優れたところをねたみ合ってばかりいれば
群れは離散する
たたえたり
攻め合い
ねたみ合ってみたり
笑い合ったりしているから
群れの密度は
濃くなったり
薄くなったりと忙しい
*
補い合う関係を積み重ね
組織化が進んでいる
人間間の関係
国家間の関係
家族内の関係
家族間の関係
様々な感情を折り重ねながら
人間が群れへと組織化されている
細胞間の関係も同じようだ
*
私の身体は
様々な部分の集合であり
部分たちの群れである
それぞれの部分は
それぞれに至らない部分があって
独立できずにいる
こんな風に
私の意識は
わつぃの色々な部分を
ちょっと見下しているのだけれど
それぞれの部分は
こんな意識のことを
どんな風に見つめてくれているだろう
やっぱり至らないやつだと思っているに違いない
こんなすきま風が
細胞の間にも流れていて
柔らかさを運んくれているだろう
キチキチしてばかりいては窮屈だ
第一、水が行き交う余地がなくなる
人間の水分量はだいたい
赤ちゃんで75パーセント
子どもで70パーセント
大人が約65パーセント
老人では55パーセント
水を貯える余地をたくさん整えて
柔らかな体を保ちたい