ルアーなお金たち、言葉たち、命たち

砂上の楼閣を上手に維持する共役反応の数々に感謝です。ルアーは反応の連鎖の象徴です。

記憶と実践:道徳は感情の操り人形である


記憶に感情がこびりついている


何かをなすと
その結果を理性的に評価すると同時に
いやむしろ
それより前に
感情がその実践を評価する


うれしかったり
悲しかったり
悔しかったり
憎かったり


こうした感情を
理性が
良い感情なのか
悪い感情なのかと評価する


この評価により
良い感情を呼び起こす実践は良いことになり
悪い感情を呼び込巣に実践は悪いことになる


良いことがたくさん起こす実践は正しいことになり
悪いことをたくさん起こす実践は不正なこととなる


となれば
正しいも
正しくないも
深いところで感情が決めているということになる


「それは正しいことだ」という言葉の深いところで
感情の履歴が渦巻いているのである


この意味で
道徳は感情の操り人形である


この操り人形に操られて実践をしているので
生の感情と齟齬が生まれることがある


やりたくないことをやらなければ
道徳に沿わなくなる局面が現れるということである


こうした局面が大きくなるにつれ
道徳は衰退してゆく


逆に言えば
一度成立した操り人形の支配から
よほどの感情の齟齬が生じければ脱却できないのである


地球は温暖化が進んでいるらしい


温暖化による不都合がよほどのことにならない限り
温暖化を進めている操り人形からの脱却も
よほどなことがない限り困難なことなのだろう


過去の「良かった」にしがみつく賢さが
状況が変わるとともに
やがて愚かなことに変わってゆく

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