ドミノ倒しのように
反応が波のように続いて行く世界において
反応を引き起こさない刺激や
反応が鈍い反応の場は
反応の波の伝播を邪魔する存在だ

ドミノの転倒波が
途中で止まってしまえば
ドミノ倒しは不成功ということになる

仕込まれたドミノ倒しのように
生命の卵には
反応の波が仕込まれている

形成因が
刺激と反応の波の伝播する仕込みとして
内包されているということだ

この反応の波が上手く流れると
卵から生命が誕生することになる

生きているということは
反応波が上手く伝わってるということで
死んでしまうということは
反応波が滞るということだ

こう考えると
生きる力というのは
次の反応を引き起こす力ということになる

次の反応を引き起こすために
反応し続けるのだ

次の反応が滞るような事態をうまく避けながら
継続してゆく反応を引き起こしてゆく

飽くることなく反応を続けることだ

継続は力であり
生命力は
前例を踏襲してゆく継続の力である

ただ
反応の起こりやすさが
状況により異なるから
単純に前例を踏襲しても
反応の波が途切れてしまうことがある

しかし
生命は
無数に地表を覆っている

この無数の生命のうちの数個でも
命のしくみが踏襲されてゆけば
生命の歴史の系譜は切れることなく積み重ねてゆける

生命の反応の波は
かれこれ４０億年近く続いているらしい

途切れる波もある傍らで
リレーを続ける反応の波が
かれこれ４０億年近く続いているらしい

様々な障害を
色々な技術で乗り越えながら反応を紡ぎ
かれこれ４０億年近く続いているらしい

続けていると、続けることが
どんどんうまくなる
それが自然の流れだ

止まれば、それまでだ
これもまた自然の流れだ