ルアーなお金たち、言葉たち、命たち

砂上の楼閣を上手に維持する共役反応の数々に感謝です。ルアーは反応の連鎖の象徴です。

言葉の進化


言葉は
発信者と
受信者をつないでいる


発信者だけでは
言葉は成立しないし
受信者だけでも
言葉は成立しない


ただ
独り言は
発信者も受信者も自分だ
自分で発信し
自分で受信することで言葉が循環している


聞きたくないことを否定しながら受信したり
言いたくないことを敢えて言い
否定したりする


都合の良い結果が出るまで続けるトランプ占いのように
都合の良い未来が拓けるまで
堂々巡りの独り言を繰り返すこともある


このような独り言と違って
他者との会話は
時間の制限もあることもさることながら
相手のあることだから
自分の都合ばかり言ってられないから難儀だ
言葉のやり取りが続かなくなることがある


都合が好い結論に至るまで続けるわけにもいかない


受信者が
都合の悪いことを受信せず
話がかみ合わないこともある


このように
独り言と違って
他者との会話には困難がつきまとう


この困難を避けるために
受信者にとって心地よい言葉を
選び取り投げかける技術が発達する


この技術で
発信者と受信者が
言葉でつながりやすくなる
そして
言葉の価値が増大してゆく


発信は刺激であり
受信は反応だ


刺激は
反応されなければ刺激となれない


言うまでもなく
受信されない言葉は
言葉になり切れない音(や形)でしかない


反応される言葉が
言葉の価値を高め重宝され
反応されない言葉は
言葉の価値を持たず淘汰される


自然選択は
反応される刺激をすくいとり続けている


というか、、、
反応が連綿と連鎖しているかげで
この連鎖が頓挫する反応があるので
前者を自然選択と名付け
後者を自然淘汰と名付けた


反応される刺激が選択され
反応されない刺激が淘汰される


言葉も淘汰選択され
発信者が望むというよりは
受信者に必要な言葉が残存してゆく


そして
民族の言葉は
民族のために存在してゆくよう進化を続け
人間の言葉は
人間のために存在してゆくように進化してゆく


猫に言葉があるなら
この言葉も
猫のために存在してゆくように進化してゆくだろう


たとえ
神や天が言葉を投げかけてくれたとしても
民族や
人間が必要としない言葉は
民族や
人間の中に残存してゆかない


人間が投げかけた言葉が
猫のためにならなければ
猫の言葉として残存してはいかないだろう


言葉は受信者の志向性により選択される


独り言も
反応への適応により
私のためだけに残存しながら進化を続ける


世間に毒されない独り言は
私のための私の言葉たちだ


現実を見て醒めるまでの間
心地よい幻想にむかい
私の独り言が定向進化を繰り返す


同じように
民族は共同幻想を進化させている
現実を見て醒めるまで
民族のための言葉を定向進化させている

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