環境により
現象が誘導されることがある

雨が降れば傘を差し
熱くなると服を脱ぐ

本能や理性が働き
環境に対して反応する

本能が主導しているのか
理性が主導しているのか
人間、みな同じような反応をする

このような環境の中で
生活環が循環している

本能的誘導で子が作られ
理性的誘導で子が教育され育てられ
次世代へと伝統が引き継がれてゆく

本能は内側から巻き起こる風で
理性は外側から吹き込んでくる風だ

この風が混じりあい
意識の環境が動き回る
現象が巻き起こる

時に
あまりにも強い風に身じろぎ
大きなストレスで
動けなくなる意識を引きずりながらも
意識は
その任を全うしようと
持続可能な何かを模索する

続けていけないことは続かないのだから
続けて行けることを続けてゆくより他はない

今生きているということは
今まで生きてきたということ
この実績を信じ
これからも生きてゆくのだろう

環境が変われば
それもはかない夢にはなるのだが
そうならぬようにと努力を重ね
生きれると信じ
生きてゆくのだろう

生き抜いた記憶が残存してゆく
結果論的帰納法が
生命の糸を紡いでゆく