言語を実際使用する個々の個物たる人間にとって
言語の法則や意味が渦巻く普遍的世界は環境だ

この普遍的世界のなかで
個物たる人間が言語を使用し
その普遍性を確固たるものへと熟成させている

生態系の中の個々の生命は
その活動を通じて
生態系を維持しているので
生態系が維持され
生命も維持されてゆく

現象は環境により変質してゆく
だから
環境を保存する現象が
より長く現象を維持してゆくことになる

この好循環のもとで
好循環を組織する現象が総和として自然選択され
この好循環を崩す現象は自然淘汰されてゆく

体内の恒常性維持は
多数の現象の総和として性質する普遍的世界としての環境であり
この環境の下で
私を組成する細胞たちも生きながらえている
恒常性の維持に貢献しながら生きながらえている

好循環の中で現象は維持されるのであり
個物単独で維持されるものではない

ここに愛の必要性が生じる

愛は好循環の中で育つものであり
この循環の外では
愛は愛とみなされないから
小さな好循環の中の愛と
より大きな好循環の中の愛は
相容れないことがある

相容れない部分を暴露しあうと
紛争が始まるから
より大きな普遍性を求め
紛争を回避しようとするのだけれど
小さな好循環は
それはそれとして守ろうとしあうから
大きな権威主義がそれを抑えこもうと躍起になったりする

大きな国や大きな宗教は
とても権威を大切にする普遍的存在だ