ルアーなお金たち、言葉たち、命たち

砂上の楼閣を上手に維持する共役反応の数々に感謝です。ルアーは反応の連鎖の象徴です。

自作因果律:時間の不特定性と実存について


機械の中に用意されている因果律は
普遍的で抽象的な時間の中にある


「そう」したら「こう」なる


この「そう」したらの時間も
この「こう」なるの時間も
確定していない任意の時間であり
基本的にはいつでも構わない想定となっている


このいつでもどこでもよいという普遍的な条件下で
機械には「こう」なる準備ができている


実際に「そう」が発生して
「こう」なる時間が特定されることになる


そうなるまでの機械の中の予定された因果律は
不特定時間の中に描かれた存在だ


これに対して
実践された「こう」は
特定の時間に起こる


機械が動くのは
特定の時間のみで
不特定の時間の中では
機械は動いてはいない


機械の中の予定因果律は実存的現象であり
実際の機械の動きは実在的現象ということができるだろう


いつかはわからないけれど「こう」なる


この実存的予言の中で
機械は「そう」されることを待っているのだ


そんな実存に気が付かぬままに「そう」してしまい
実存の仕掛けが動き出し
「こう」なる現象が実践され実在となる


この実在に
時に喜び
時に悲しむことになる


そこで
この実存を畏れ敬い祈りが生まれた


あるいは
この実存の性質を明らかにしようと
科学が発達した


不特定に時間の中に眠っている因果率が
AIによりあぶりだされてもきた


「そう」されることを待っているルアーが
そこここに張り巡らされ
自然が
社会が
滞留と遷移を繰り返す

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