生命力:共同作業を紡ぐ
意識と目の関係の全てを
意識が作り出しているわけではない
意識は
すでにある目との関係に乗っかって
目を動かしている
その上で
体外で起こる現象を
目で追い
体内で起こる意識下の現象と結び付けている
こちらに向かってくるボールを見つめ
それを受け取ったり
美しい風景を眺め
絵筆を走らせる
本を開き文字を追い
その内容を空想するのも
目と意識の共同作業だ
会話の場合は
耳と意識と喉の共同作業だ
身体の中で
共同作業が成立している
体内の共同作業がうまくいかなければ
外部との共同作業も滞る
疲れていると
いつもならうまくいくことも
できなかったりする
夫婦の共同作業というのも
阿吽の呼吸があってこそだ
年を取ると
若い時なら何の事なくできたのに。。。
と
思うことがある
共同作業を紡ぐ力が
弱くなってきたからなのだろうが
若い時にはできなかったことを
できるようにもなっている
現象を紡ぎ
共同作業を滞りなく遂行する力が
身体を支え
社会を支え
言語をもつなぎ合わせてくれている
この力を希求し続ける気持ちがあれば
まだまだ生きてゆけるのだろう