予定と実践:ファイト!
それぞれの夢や希望に向かい
どれだけ戦っているだろう
理想を
現実の壁の中で
誤魔化され
うやむやのまま
どれだけほったらかしているだろう
戦争や
自然災害
死の宣告により
この様にうやむやにされて来たことを
突如として
目の前に突き付けられた時
私は
闘うことを余儀なくされ
闘うのかもしれない
あるいは
逃げ出すのかもしれない
うやむやに誤魔化すということの
心地良さが
生きる術になっているかのようだ
うやむやに誤魔化せていることの幸せに
平和の祈りたくなる
*
生ぬるい温泉につかり
ゆっくりと時を過ごす
それだけでは何か足りなくなるのだろう
進むのも
逃げるのも戦い
どちらにしても
思いと裏腹に
いつだって加齢が進んでゆく
いつまでも若いままではいられない
私は理想や文字ではなく
生命であるらしい
何か足りない
何かに挑み続けなければ
その何かを探し続ける
*
ウクライナのニュースを見聞きしながら
久しぶりに
中島みゆきさんの
『ファイト!』を聞いてみたくなった
漠然と
どこかに戦いの場を探しているようだ
命は
理想と現実のはざまに息づいている
予定と実践のはざまに息づいている
だから平和のための戦いがあり
戦いのための平和があるのだろう