ルアーなお金たち、言葉たち、命たち

砂上の楼閣を上手に維持する共役反応の数々に感謝です。ルアーは反応の連鎖の象徴です。

予定と実践:正義論


現状を維持するために
生命は闘っている


その結果として
環境を変えてしまい
より過酷な闘いを強いられることもある


酸素が増えすぎても
二酸化炭素が増えすぎても
今棲んでいる生命にとって
環境は悪化する


暑くなりすぎても
寒くなりすぎても
同じだ


このような観点から
保守こそ正義ということになる


今の言葉が維持されることも
今の体制が維持されることも
大きな枠組みの中で正義となる


大きな枠組みの中で
正義が成立していても
その細部に争いがあると
その争いの中で
正義の方向が分かれてゆく


大きな枠組みの中の正義は
ただの正義であり
普遍的な正義ではないからだ


絶対的な正義ではないから
小さな争いを含有している


暑くなりすぎても
暑くないと主張する正義があり
寒くなりすぎても
寒くないと主張する正義があるからだ


酒たばこを辞めるべきだという正義に対しても
それは過度ではないという主張があらわれる


守るべき対象が多岐にわたり
それぞれにその緊急性が高まると
保守派は引き裂かれ
分裂する


夢を追い続け
その夢以外のことをないがしろにすることがある


このないがしろにされたことが
大きな災害で終わると悲劇となり
その災害を乗り越えると幸福物語となり
その災害を笑い飛ばせば喜劇が生まれる


今人類が繁栄している


戦争をしながらも
その戦火を避けようとも努力している


戦争をすると
平和がないがしろにされ
平和になると
戦争がないがしろにされることになる


生命は
交感神経と副交感神経に代表されるような
二律背反を調整するフィードバック機構により維持されている


揺れ戻し


正義が語られる時
何がないがしろにされて来たのか
何がないがしろにされているのかが
顕れる


この意味では
正義は実践されるものではなく
観察されるべきものとなる


正義に支配されるばかりではなく
正義を観察するのだ


いつの世にも
年配者がいて若者がいる
頑固者がいて革新者がいる
そして
正義は循環しながら遷移を続ける

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