ルアーなお金たち、言葉たち、命たち

砂上の楼閣を上手に維持する共役反応の数々に感謝です。ルアーは反応の連鎖の象徴です。

制御と反応:協調の実在としてのクオリア


インスリンを出す組織と
インスリンを受け取る組織で
同じ目的を共有しているので
インスリンを出す意義と
インスリンを受け取る意義が成立している


血糖値を適正値で維持するために
インスリンを出す組織と
インスリンを受け取る組織が協調している


このような
インスリンと
血糖値との関係は
このような組織間の協調が実存して
はじめて成立している


インスリンは
アミノ酸が特定の順序で配列重合したタンパク質だ


言葉そのものの記載や
言葉そのものの発音から
その言葉の意味を説明できないように
このアミノ酸配列から
血糖値との関係は説明できない


この関係を
説明するには
それを発する主体と
それを受容する主体の反応を外すことはできない


逆に言えば
インスリンは
それを発する主体と
それを受容する主体により
特別な意味を付与されているということだ


物質そのものの特性ではない特性が
他の主体により付与されている


このような他の存在との関係において
無意味であったことに
意味が創造されてきているということだ


インスリンが現象するとき
アミノ酸配列そのものが物理的に機能すると同時に
その存在意味が生物学的に機能する


機能に二重性が生じているということだ


言葉そのものの物理的な移動と同時に
意味が移動する二重性と同じだ


この二重性の物理的でない実存として
クオリアも存在するのだろう


ある物理的な現象が
別のクオリアとしての実存を共存させるのだ


物心二元論の
心の部分としてのクオリア性は
インスリン分泌組織と
インスリン受容組織の協調関係と相似の協調関係により
生じているのだろう


恋も
愛も
こうしたクオリアに違いない


敵対関係もまた
こうしたクオリアの一種だ


インパラがライオンを見つけ逃げ出す時
クオリアが機能しているということだ


多機能な主体が
特定の機能を発現し
他の機能を発現させないよう制御できる時
その制御には
クオリアが関与していよう


そして
この制御により
さらなるクオリアが
ホロン的に形成され
自己組織化が進展してゆく

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