ルアーなお金たち、言葉たち、命たち

砂上の楼閣を上手に維持する共役反応の数々に感謝です。ルアーは反応の連鎖の象徴です。

平衡と遷移:教育の違いが産む不均衡


血糖値は
能動的に制御されながら
平衡を保っている


血糖値が上がると
インスリンが分泌され
血液から糖の回収がはかられ
血糖値が下がると
グルカゴンが分泌され
血液へ糖の供給が促される


このようなホメオスタシスにより
血糖値は適正値を維持しているのが通常であるが
飢餓状態では
血液への糖の供給が促されても
供給すべき糖がなく
適正値の確保ができなくなるし
糖尿病でインスリンが機能しなくなると
食べれば食べるだけ血糖が上がり
血管壁が障害される等の不具合が現れる


生体内には
こうした
能動的に遷移を引き起こす機能が満載だ


細胞たちはよく教育されており
インスリンがあれば
インスリンに反応して
血液から糖を回収するし
グルカゴンがあれば
グルカゴンに反応して
血液へ糖を供給する


事前の教育の成果が
ホメオスタシス機能の原動力だ


インスリンが出ても
インスリンに反応しなかったり
グルカゴンが出ても
グルカゴンに反応しなければ
病気ということになる


インスリンや
グルカゴンに忠実に反応するから
人間の身体は維持されている


昆虫の細胞は
インスリンや
グルカゴンに反応しない


逆に
昆虫の幼弱ホルモンや脱皮ホルモンは
人間の細胞は反応しない


だから
人間の身体に
昆虫の細胞が入り込めたとしても
その細胞は役に立たないし
昆虫のホルモンが
人間の身体に入り込んでも
そのホルモンは機能しない


人間の言葉が
昆虫に機能しないようなものである


昆虫は昆虫としての教育を受け
人間は人間としての教育を受け
それを実践しながら生きている


この教育による不均一が
それぞれの平衡を維持しているのだ


教育には行き届かないことろがある


糖尿病もそんな病気であるし
がん細胞も再教育できれば治癒するのだろう


肝臓には肝臓の教育があり
心臓には心臓の教育がある


教育はとても大切だ


喧嘩を促すようにもできるだろうし
調和を促すこともできるのだろう

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