ルアーなお金たち、言葉たち、命たち

砂上の楼閣を上手に維持する共役反応の数々に感謝です。ルアーは反応の連鎖の象徴です。

平衡と遷移:平衡状態の因果律


平衡状態にある
複数の現象は
それぞれが原因でもあり結果でもあり
原因でもなければ結果でもないように見える


たとえば
太陽の周りをまわる地球の速度と重力


速度が原因で重力が決まっているのではなく
重力が原因で速度が決まっているのでもない


しかし
その重力でその速度が良いのであり
その速度ならその重力でなければ
公転軌道は維持できない


この様に
平衡状態に置かれた現象の因果律は
循環論に陥る


とある現象が変われば
別の現象の
平衡状態を維持するための必要条件が
変わってくる


池に水を水道から供給し
池の水をポンプで汲みだしているシステムにおいて


水道からの供給量と
ポンプによる排出量が同じであれば
池の水の量は一定である


供給量が増えれば
排出量を減らさなければ
水の量を一定には保てない


逆に
排出量が増えれば
供給量を増やさなければ
水の量を一定には保てない


供給量も
排出量も
一定を保つための
原因とも結果とも言い難い状況にある


池の水が減少した場合
供給量が減ったことが原因なのか
排出量が増えたことが原因なのかを議論することになるのだが
水の量が一定の場合には
どちらが原因なのかを議論しにくい


減ることが良い時もあれば
増えることが良いこともある


平衡状態においては
個々の現象の増減ではなく
現象間の調和性が原因となる


調和していれば
供給も排出も少ない池でも
供給も排出も多い池でも
平衡状態が保たれる


水星の様な公転軌道も
地球の様な公転軌道も
木製の様な公転軌道も
平衡状態が保たれる


生命の生活環も遷移も
平衡状態の中にある


だから
ニワトリが先か卵が先かの様な
循環論が成立している


言葉も
言葉の世界と知覚の世界の平衡状態があり
右と左や西と東が相互に循環論を形成している


調和しているから
平衡状態が維持され存在してる


こんな平衡状態は
常に淘汰選択のふるいにかけられている


私が私である平衡状態も
崩れぬように調和が必要だ

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