ルアーなお金たち、言葉たち、命たち

砂上の楼閣を上手に維持する共役反応の数々に感謝です。ルアーは反応の連鎖の象徴です。

平衡と遷移:調和としての愛


池に
水道から水を入れ
ポンプで池の水を汲みだす


入れる量と
排出する量が同じであれば
池の水は一定だ


この一定を保つためには
入れる量が増えたら
出す量を増やす必要がある
また
出す量が減ったら
入れる量を減らる必要がある


入れる側と
出す側は
それぞれ別々の現象であるが
それぞれが他に反応して
増えたら増え
減ったら減らすと
池の水の量の平衡が保たれる


水道とポンプと池のハーモニーだ


水道が
ただ水を池に供給するだけではなく
ポンプがくみ出す水の量に応じて
池の水の量を一定に保つように
その供給量を増減させる


また
ポンプも
ただ水を汲みだすだけでなく
水道から供給される水の量に反応して
池の水の量を一定に保つように
その排出量を増減させる


池の水の量という目的に向かい
水道とポンプが協調し合うと
池の量への愛で
水道とポンプは結ばれる


水道とポンプに
このような愛がない場合には
池の水の量を愛する人間が
水道の水の量を調整しながら
ポンプの能力を調整しながら
池の水の量を平衡に保つ


このように
池の水の量は
愛に支えられながら
維持されている


この平衡状態の維持を利する現象は
善であり
この平衡状態を崩すような現象は
悪である


このように
平衡をめぐり
池が存続する間
善悪そして愛が実存することになる


池が枯れ果て
誰もその水の量に反応しなくなれば
善悪も愛も
もはやその池には宿ってはいないということになるのだろう

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