ルアーなお金たち、言葉たち、命たち

砂上の楼閣を上手に維持する共役反応の数々に感謝です。ルアーは反応の連鎖の象徴です。

生命と反応:生きる意味の循環


生命は
身体の中に自らの反応を渦巻かせるために
周囲を利用している


この周辺利用のために
身体の中の自らの反応に
周辺を帰納している


帰納することにより内在化した周辺が
現実の周辺と同一もしくは相似しているときに
生命は
身体の中の予定されていた反応を実践できる


だから
気候が変われば
それに対応して
新たな帰納を始めなければならない


この帰納は
新しい言葉を覚えるようなものだろう


外で飛び交う意味不明の言葉を少しづつ覚え
規則性を見出し
それに対応する


このような努力は
身体の反応の外周であり
芯を形成する部分ではない


しかし
存続の核心的部分である


その言葉を理解し習得することが
生きる意味ではないように
その環境を形成している気候に適応することが
生きる意味ではないが
それをせずには生きられない
ということだ


言ってみれば
「こんなことをするために生きているのではない」
と叫びながら
そのことをやり遂げるために努力を重ねている
ということだ


きっと
心臓の細胞も
収縮と弛緩を繰り返す日常に
意味を見いだせず
また
意味を見出しながら
収縮と弛緩を繰り返しているだろう


意味は帰納されている


ホルモンが放出される意味も
全体の中で帰納されている


部分だけ見ていては計り知れない意味が
全体の中で帰納され鼓動している


帰納させ
帰納して
調和が生まれ
命が維持されている


だから
帰納させられているものを求め
命は動く


この帰納させられているものの大半は
身体の中に在り
互いに協調し合っている


この機能させられているもののあるものは
身体の周辺に在り
協調を求め
協調を拒み
無関心を装いながら
身体の障壁の隙間から
外部と関係を築いている


ひな鳥は
孵化して初めて見る動くものを親鳥と認識する
そして
この様な「刷り込み」に帰納され
この「刷り込み」により親と認識した動物の後を追い続ける


生きる意味の一場面である


一場面でありすべてではないが
生きる意味の相似がここにあるのだろう


生きるために
様々なものを帰納している


様々なものを学習している


だから
それは全てには届かず
全てが一場面への帰納に終始する


生きる意味は
一側面からまた別の一側面へと揺れ動き
全体を取り繕うように循環しているのだろう

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