ルアーなお金たち、言葉たち、命たち

砂上の楼閣を上手に維持する共役反応の数々に感謝です。ルアーは反応の連鎖の象徴です。

生命と反応:目的という引力


目的には引力があり
その重力場に定型的反応が
寄りそい集まり
目的を重層化し
より強大な重力場に成長してゆく


そんな自己組織化が
生命を
多様に進化させてきた


食欲も
生きるという目的に引き寄せられ
身体に宿っている定型的反応だ


この食欲もまた目的となり
様々な手足の動きを従え
口や舌を動かす


よだれを流す


パブロフの犬のように
ベルの音さえも
この重力圏に落とし込む


この目的の重力圏を逃れたところに
自由がある


食欲や
権力や
金権の重力圏を離れると
そこに自由が広がっている


食欲や
権力や
金権から逃れ自由になりたくて
その重力圏から離れようともがいても
生きるという重力圏と
食欲や
権力や
金権の重力圏が交じり合い
大きな重力圏を形成しており
その勢力圏から逃れらず
また
それらの重力圏の中に舞い戻り納まっている


パブロフの犬は不自由だ


ベルの音に餌が帰納されている
だから
ベルの音を聞くと
餌をもらえなくてもよだれを垂らしてしまう


そんな不自由を
「不自由な奴」と馬鹿にして笑うこともできるだろう


笑いは
自虐的であることを気付かずにいる方が
滑稽で面白い

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