ルアーなお金たち、言葉たち、命たち

砂上の楼閣を上手に維持する共役反応の数々に感謝です。ルアーは反応の連鎖の象徴です。

生命と反応:自由運動の否定としての目的


目的に引力があるのは
引力が生まれる仕組みがあるからで
目的があれば
自然に引力が生まれる訳ではない


でも
目的があるということは
すでにその引力が生まれる仕組みも存在している
ということになるのだろう


目的がある


このことが意味することは
自由運動が否定されているということである


空気中の気体分子は
自由運動をしている


自由気ままなブラウン運動ではあるが
重力には逆らえず
気体は重力圏の中にとどまっている


宇宙空間に出てゆく自由は
引力により許されていない


生命は
生きるという目的に縛られ生きている


この目的から解放された時は
死に
生命ではなくなることからすると
生命は
物質としての存在ではなく
状態としての存在ということになる


同じ物質が
気体
液体
固体という状態になるように
物質が
生命という状態になっているのが生命ということだ


物質が
生きるという目的に縛られている状態ということだ


だから
同じ物質であっても
豚になったり
蚊になったり
人間になったりする


同じ空気でも
台風12号になったり
台風13号になったり
五月の薫る風になったりするように
物質も
さまざまな命の様相をまとう


同じ状態が維持されるためには
引力が働いていなければならない


地球も引力で今の姿をとどめているし
会社も
婚姻も
国家も
破綻しないためには
引力が必要だ


神様はそんな引力の象徴なのだろう


特定の状態を維持する神様と
それを破壊する悪魔が
均衡を維持しながら
さまざまな秩序が維持されている


目標やそれに向かい努力を重ねる意志は
神様だ


悪魔のささやきに騙されていては
その目標に届かない


自由はないのだ


そんな不自由に
いたたまれなくなると
心が暴動を起こし
時に
感情が爆発する


悪魔が
実は別の神様だったりするから
この暴動が
新しい秩序を創ることになる


様々な引力に囲まれて生きている


どの引力に惹かれて生きてゆくのだろう


あっちへふらふら
こっちへふらふら


気の向く方へと
右往左往を繰り返す


これが民主主義の良いとこなのだろう

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