ルアーなお金たち、言葉たち、命たち

砂上の楼閣を上手に維持する共役反応の数々に感謝です。ルアーは反応の連鎖の象徴です。

生命と反応:型の中を生きる


死んでゆくときには
今よりも
やりたいことを出来ないことよりも
やるべきことを出来ないことに
心奪われてゆくのだろう


普段
当たり前に出来ていた
心臓の鼓動が
やがて止まる


やりたいということは
生きるということに対して
それほど重要なことではないのかもしれない


型にはまった
呼吸や
心臓の鼓動が
生命を維持してくれている


生命は
型にはまりながら
生き永らえる集合体だ


考えてみれば
やりたいと思うことも
型にはまろうとする思いである


未だ型にはまっていないことを
型にはまろうと努力しようとする意識が
やりたいと思うことであろう


相手の好みに合った型にはまり
ホルモンと
ホルモンレセプターが共進化してきた


状況に適した型にはまる様に
ホルモンが分泌さるし
相手の意図した反応を
相手が出す刺激に対して返すようにできている


言葉も
型にはまったやり取りの中を進んでゆく


型から外れた言葉を返すと
「あれ」という反応が返ってくるので
そういう反応が返ってこないように
言葉を選ぶ


人間として
人間の型の中を生きなければならないらしい


そうしなければ死んでしまう


その型が
細胞の中に在り
社会の中に在る


神様が型を作り
型として生き続けているならば
神様は
細胞の中にも外にもいるということになる


私の独力では
決してできない型の中で
私は呼吸をしている


その型に
感謝しなければならにならないだろう

×

非ログインユーザーとして返信する