掟は定型的な反応の誘導であり
掟の実践が反応である

「こうなったら」「こうする」
という掟があり
実際に「こうなった」時に
「こうする」が実践される

生命の反応も
予め予定された反応が
適切な時機に実践される

このような予定と実践により
動的秩序が保たれる

生体の秩序も
社会の秩序も
動的に保たれているのは
それぞれに
「こうなったら」「こうする」という
計画性が備わっているからに相違ない

前例に従うという計画性により
恒常性が維持されるということだ

この計画に則り
その相補的関係に与すれば
その計画に基づく秩序を維持する側に立ち
その計画に背けば
その相補的関係から離脱し排除され
その計画に基づく秩序を乱す側に立つことになる

生命が計画した捕食という計画に背けば
生命を失うことになるし
村の掟に背けば
村八分ということになるということだ

生命が前例踏襲しながら培ってきた計画を
忠実に実践しながら生き長らえている

だから
美味しいものは美味しいのだ

そして
ありがたいものはありがたい

大量殺戮兵器製造が計画され実践されている

ありがたいからなのだろう
うまみがあるからなのだろう

麻薬のようなものなのかもしれない

悪いものと知りながらも依存してしまう前例踏襲だ

誰しも
悪いこととは知りながら
続けてしまうことがある

一つの計画で統合されていないのだろう

複数の計画があり
それぞれの良さ悪さを調合しながら
アウフヘーベンが繰り返され
悪いと思われることもありながら
秩序が維持されているのだから仕方がない

持続可能性がある限り
善も悪も引き継がれてゆくのだろう

生命の計画は
一つに集約されることなく
多様性の中で試され続けてゆくからこそ
生命の計画なのだろう

人類の英知も
この計画には勝てないらしく
様々な計画を持っては争いながら
それぞれの計画を争いながら
計画の栄枯衰退を繰り返す