ルアーなお金たち、言葉たち、命たち

砂上の楼閣を上手に維持する共役反応の数々に感謝です。ルアーは反応の連鎖の象徴です。

モノ・コト複合体


物事は
「モノ」と「コト」に分けて考えることがある
このような区別があるので
「モノ」の存続は「保存」といい
「コト」の存続は「維持」というように
使い分けられたりするが
これはあくまで思考上の話で
実際の時間の動きの中で
モノとコトは一体となっている


生物も
生きるという「コト」と
身体といい「モノ」からできている
モノ・コト複合体だ


しかし
コトはモノの動きなので
コトはモノから独立して実存できない
それに
モノも分解すれば事からできている


地球も
うまい軌道に乗って動いているから
地球であり
太陽に吸い込まれたら消滅するし
原子も
電子やら量子やらが動き回って成立しているらしい


そうしてみると
モノと呼ばれるものは
モノ的側面が強く
コトと呼ばれるものは
コト的側面が強い
という話になる


生命は
どちらの性質も大きいから
やはり
モノ・コト複合体と呼べるのだろう


ーーーーー
メモ


倫理や道徳も
モノ・コト複合体だ
ただ
生物より
コト的性質が強い


それでも
書物や
コトを象徴するモノが飾り物のように
モノとして存在している
このようなモノは
素質そのものとして存在せず
その意味するコトにおいて存在している
外在的実在と言えるのだろう


礼拝や祈りの儀式には形式がある
この形式はモノの動きであるが
その動きが独自に存在しているのではなく
その動きが外在的に意味するモノと共に存在している
モノ・コト複合体である


様々なモノ・コト複合体が
他のモノ・コト複合体と共に
乱雑に交流しながら
それぞれのモノ・コト複合体を
保存し維持するように
動き回っている


モノが保存され
コトが維持される軌道から
外れないように様々な工夫があり
この工夫こそが
モノ・コト複合体の生命線となっている

×

非ログインユーザーとして返信する