ルアーなお金たち、言葉たち、命たち

砂上の楼閣を上手に維持する共役反応の数々に感謝です。ルアーは反応の連鎖の象徴です。

勝ち馬に乗る負け犬


勝ち馬に乗るには
まず
馬に傅かなければなるまい


極端に言えば
戦わずして負ける服従だ


こうして
勝ち馬の周りに
負け犬たちの群れができあがる


負け犬たちは
馬の自慢をしながら
世間を渡り
同じ馬に乗ろうと人々を誘う
そして
負け犬たちは
違う馬に乗る人を見ると
こっちの馬の方が優れていると
自慢をし
場合によっては
相手が乗っている馬を罵倒する


・・・喧嘩になれば
   馬のために
   命をささげる・・・


馬は
言語であり
宗教であり
経済であり
遺伝子であり
文化であり
科学でもある


傅かれた存在が
時代を超え
それに乗るものたちは
その馬に逆らうことなく
いや
逆らう術もなく
次世代に送りながら
やがて
静かに目を瞑る


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メモ


経済封鎖により
封鎖された地の人々が苦しむことになる


昔々
その地でも
自給自足がなされていたに違いない
自給自足に戻れば
経済封鎖されても
何も困ることはないのだろうが
そうはいかない


一度覚えた贅沢を忘れられず
大金を稼ぎながら
破産してゆく人がいる
それが人間の一面だ


生きるためではなく
贅沢のために
何かに傅き生きてゆく


より贅沢をするために
もっともっと
何かに傅き生きてゆく


生きるために生まれてきたのでなく
何かに傅くために生まれてきたようだ


たまには
馬から降りて
土の上に寝転んで
ゆっくり流れる雲を眺めたい

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