ルアーなお金たち、言葉たち、命たち

砂上の楼閣を上手に維持する共役反応の数々に感謝です。ルアーは反応の連鎖の象徴です。

反復と崩壊のデジャブ


地球も太陽も
ひたすらに崩壊の過程を突き進んでいる


逆戻りする力はない


太陽と地球をやり直すとしても
それらは
今の太陽や地球ではなく
別の恒星と惑星だ


そこに生命が誕生するかどうかの保証はないし
ましてや
また人類や私が生まれ変わる保証はない


ひたすらに崩壊の過程を突き進んでいる


時代は繰り返すが
同じにはならない


似たようなことが起こるに過ぎない



生命活動は
崩壊の上に漂う循環現象だ


無くてもいい存在が存在を続ける


この無意味なることに意味を添え続け
生命が連綿と継続している


むろん
無意味なることに意味を付加する努力には
苦労が伴う


生老病死の苦労が伴う


虫も
苦労を背負いながら生きている


どうせなら
愉しい無意味がいい



桜の便りに微笑み
散り行く桜を惜しむ春が来た


桜も
苦労を重ねて咲くのであろう
そして
散ってゆくのだろう



いつか見た景色が
過ぎ去ってゆく


この景色はまた訪れてくれるだろうか?
そう思いながら見送った


私もそう思いながら
見送られているのだろう


夏の野に
蟻が懸命にさ迷っている景色がある


その蟻が時に立ち止まりまた歩き出す
なにか懐かしい気配を感じたろうか


無意味なものが
無意味ではない何かを感じながら
季節を繰り返す

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