ルアーなお金たち、言葉たち、命たち

砂上の楼閣を上手に維持する共役反応の数々に感謝です。ルアーは反応の連鎖の象徴です。

鏡の中のリアリティー


写真の世界のように
言葉の世界の中では
時間が止まっている
もしくは
言い換えれば永遠となっている


だから
言葉の世界の中で
時間は自発的な流れを止めて
時間は受動的に流される


こうして
言葉の世界の中では
時間も操作対象になり下がり
1年でも
100年でも
あっという間に過ぎ去ることになるし
かと思えば
100年をあっという間にさかのぼる


時間を支配する世界が
言葉の中で息づいている


上手く支配できればできるほど
時間の動きにリアリティーが増してゆく


「本物に近づく」


でも
これは表現だ
はたして
「本物に近づく」ことなどできるだろうか?


「本物だ」という幻想が
上手になるだけだ


時間は流れない


言葉は言葉


鏡の中の世界は
鏡の外には出られない


鏡の中に本物があるとするならば
時間だけでなく
身体までもが支配下に置かれてしまう


言葉から
身体を解放してあげないといけない


暑いのだろう
猫が日影で長々と伸びている


酷暑の中は
かくありたいものである

×

非ログインユーザーとして返信する