ネコが
自由気ままに見えるのは
言葉を知らないからかもしれない

もし
言葉を知っていたとしても
その言葉にどれだけ従うだろう

猫好きの私としては
言葉を無視して
自由気ままに
猫を貫いてもらいたい

意にそわない言葉をかけられても
それに異を唱えることもほどほどに
自由気ままにふるまう
そんな猫に憧れる

そんな憧れとは裏腹に
私はどうだろう

面白くない言葉を浴びせられた時
どうして
そんなにもむきになって腹を立ててしまうのだろう
場合によっては
言い返してしまったりもしてしまう

間違ったことを主張された時
どうして
それを正そうと
言葉を重ねてしまうのだろう

言葉を知るということと
言葉の使い方を知るということは別物だ

文章を作れるということと
その文章が必要かどうかは別物だ

ネコになって
その言葉が必要なのか
気ままに
言葉とじゃれる
そんなこころの余裕を
どこかに置いておきたい