ルアーなお金たち、言葉たち、命たち

砂上の楼閣を上手に維持する共役反応の数々に感謝です。ルアーは反応の連鎖の象徴です。

正誤判断:統合と分断の歴史としての進化


それぞれの場に
それぞれのふさわしさがある


気取った場所では
気取らないと浮いてしまうし
気取らない場所で
気取っていると
やっぱり浮いてしまう


たとえば
会社
家庭
観光地
スーパーマーケット
それぞれの場所に
それぞれのふさわしさが醸成されている


この醸成は
それぞれの場所での
様々な事象がアウフヘーベンにより
統合された結果と表現できるだろう


アウフヘーベンにより
調和できる事態を統合してゆく過程で
調和し難い事象を排斥しながら
それぞれの場が形成されてきた


そして
この場により
それぞれの事象についての
その場かぎりの正誤判断の基準が形成されている


正誤判断の基準を
場により分別することで
多様な基準とそれが成立する場があるということだ


生物種も
そのような場であり
多細胞生物の各臓器も
場として成熟してきた存在だ


細胞膜は
場を隔離する機能を有している


場が区画され
その中で強い調和が成立し
機能の統合がなされ
機能としての
目的が遂行されている


分断の内部でこそ
統合が効率よく進み
それぞれの場で
より特徴的な進化が進行している


新しい正誤判断の基準が
新しい場を作り
新しい場が
新しい正誤判断の基準を創生する


この円環的循環の中で
進化が多様に進んできた


これからも
分断と
統合のなかで
正誤判断の基準が入れ替わりながら
より多様な存在様式が追及されてゆくのだろう

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