ルアーなお金たち、言葉たち、命たち

砂上の楼閣を上手に維持する共役反応の数々に感謝です。ルアーは反応の連鎖の象徴です。

正誤判断:現実を否定することはできるか?


お日様が西から昇ると
それは誤りとして否定しなければならない


その根拠は
通常
お日様は東から昇り
西に沈むものであるからだ


仮に
西からお日様が昇ったら
お日様に
「東から昇らなければならないじゃないか」と批難して
もう一度
東から昇るようにやり直させれば
いつもの通常が維持されることになる


まあ
お日様は
ハエやカと同様に
人間の言葉を知らないので
注意したところで
西から昇れば
もう一度
東から昇り直すようなことをしてくれないだろう


けれど
このようなお日様と違って
人間の言葉を理解する鍛えられた優秀な犬は
人間が注意をすることで
間違いを正し
正しい行動をとってくれる


言葉を話すということは
そういうことで
言葉を聞けるということもまた
そういうことである


言葉には
現実を変える力も
現実を維持する力もある


ただ限界がある


聞く耳がついている存在にしか
その力は及ばない


ある医師がタバコを止められない患者に
「タバコを吸うと耳が落ちるよ」と指導したそうだ


なぜタバコを吸うと耳が落ちるのか
何で頭の良い医師がそんな変なことを言うのだろう
などと
どう理解したらいいものか悩んだけれど
耳は「聞く耳」の事なのだろうと思ったら
少し納得した


確かに
タバコを吸うと医師の言葉を聞く耳は落ちている


言葉を聞かないと
不幸になるという逸話は
いつの世にも大切に語られる


言葉の魔力を増すための人類共通の知恵なのだろう

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